見出し画像

フィトセラピーってなに?

みなさま、「フィトセラピー」ってご存知でしょうか?
実は、私、昨年「フィトセラピスト」の認定資格を取得しました。
ウェルネスに詳しい人は聞いたことがあるかもしれません。
今日はその「フィトセラピー」について説明していきたいと思います!

◯言葉の由来

「フィトセラピー」を分解すると、フィト+セラピー
「フィト」の語源はギリシャ語で植物全般を指す言葉です。
「セラピー」は英語で、ギリシャ語が語源の「セラピア」(意味は「治療、療法、奉仕」)からとった複合語で、「フィトセラピー」です。
日本語では「植物療法」と言います。
植物がもたらす恵を活用し、私たちの自然治癒力をサポートして心身の調和をはかるための自然療法のことです。
100年ほど前から、フランス・ドイツを中心に、薬草を使うハーブ療法に対して、フィトセラピーという言葉を用いるようになりました。アロマセラピーもフィトセラピーの中に入る、植物療法の一つです。
病院にかかるほどではないちょっとした不調である「未病」に対処したり、予防医療として日常生活に取り入れると良いでしょう。

◯ハーブとアロマについて

ハーブとは、人間の生活に役立つ香りある有用植物であり、元来ラテン語で草本性の植物、「草」を意味します。

ハーブの分類
・木本類 低木・高木など木質部を持つもの
・草本類 1、2年草・多年草、球根類など木質部を持たないもの
・果実  ローズヒップ、ジュニパーベリー、ブラックペッパーなどもハーブに含まれる
   ※有毒性植物もハーブに含まれるので取り扱いには注意する


●精油(エッセンシャルオイル)とは
 植物の花や葉、根、茎、樹皮、樹脂などから有効成分の揮発性の芳香物質を抽出したものが精油です。水蒸気を当てて採る水蒸気蒸留法、絞って採る圧搾法、薬剤を使う溶剤抽出法などいくつかの精油採取方法があります。
精油を活用するライフスタイルは、アロマセラピーと言います。

〜〜〜

人類は昔から、身体に不調が起こると、身の回りにある自然物を利用して、自らを癒してきました。このように自然物を利用して、人間が本来持っている自然治癒力に働きかける療法を自然療法(ナチュラルメディスン)と言います。
自然療法には食事療法や、水療法、泥療法、さらに鍼灸などの東洋医学まで様々な種類がありますが、身の周りの植物を利用した療法(フィトセラピー)は、その中でも最も古くから行われている自然療法であるといえます。

医療の発展とともに、20世紀も半を過ぎた頃から、不眠症や胃潰瘍などの心身症、高血圧などの生活習慣病が増加して医療費が増大してしまいました。心身症や生活習慣病は、ストレスや日常の生活習慣の乱れなどが原因であるため、病原菌を殺すという医薬品のアプローチが適用しなくなってしまいました。

急性の疾患や大きな外傷など体に現れる症状には、医薬品、手術といった西洋医学での対処が非常に有効ですが、心身症や生活習慣病といった慢性的な病にとっては、その大元の原因も含めホリスティックなケアをしなければ根本的な解決はできません。

医薬品は体に現れた症状に応じて選択しますが、ハーブは心の面を含めて選択するなど、その人の持っている自然治癒力(私たちがうまれながらに持っている心身を健全に保つ能力)をサポートすることができます。

太古から人は、経験的に植物を活用することにより、自律神経系、内分泌系、免疫系に働きかけて、自然治癒力をサポートしてきました。また、その際、五感を感じて受け取る「心地よさ、気持ちよさ」は自然治癒力の働きを高める大きな役割を担っています。

植物療法では、ゆっくりと包括的に体の調子を整えて自分が本来持つ自然治癒力を高めてくれます。

〜〜〜

◯多様な成分と働きについて


 医薬品とハーブではその構成に大きな違いがあります。医薬品が基本的に単一成分なのに対し、ハーブは非常に多種多様な成分で構成されています。糖質や脂質のほか、ミネラル、ビタミン、そして多種類のフィトケミカル成分が含まれます。
多成分による相乗効果が、一人ひとりの心や体を、健全でバランスの良い状態に持って生かせると考えられています。ハーブは様々な角度から人の心や体に働きかけ、それぞれのひとにあったバランスを整えてくれる力があります。

・フィトケミカル成分の主な作用
抗酸化作用、抗糖化作用、解毒作用、心理作用、抗菌・抗ウイルス作用

・薬理作用

各ハーブによって様々な作用をもたらすことが知られています。
以下に、知られている作用をまとめます。

◯ハーブを生活に取り入れる方法

1.ハーブティーを飲用する・食べる
ハーブティーとして乾燥ハーブやフレッシュハーブをお湯で抽出したり、料理に使用したり、チンキ剤や錠剤、パウダーなどで飲用・摂取することで直接消化管を通して有効成分を吸収させます。

2.香りを楽しむ
精油の香りが鼻から入ると、香り成分が鼻の奥の嗅細胞に届き、電気信号となって脳へと伝達されていきます。最終的に脳の視床下部へと届き、自律神経やホルモン分泌を調整して生理活性を起こします。精油をディフューザーや蒸気浴、入浴剤などで楽しみます。

3.塗る
皮膚に塗布することで経皮吸収により、皮膚から精油成分が浸透して、血液まで入って全身を巡り、効果を発揮します。
精油をブレンドしたオイルやクリーム、化粧水、入浴剤などがあります。


◯注意

*植物療法は医療行為ではありません。あくまで自己責任で使用するようにしてください。不安のある方は専門家の話を聞いて使用するようにしてください。
*医薬品ではないので心配な症状や治療中で他の薬を使用している場合は医師にご相談してください。
*個人差があります。体調やアレルギーなどによって使えないものもあります。
*子供、高齢者、妊婦の可能性がある・妊娠中の方は注意が必要なものがあるので安易に使用せず、医師・専門家に相談してください。


◯まとめ

フィトセラピーについて紹介させていただきました。私が日常生活に取り入れているのはハーブティーを飲用することです。簡単で誰でも始めやすいかと思います。
予防医療として、病気になる前のちょっとした不調に取り入れることで、自分自身で自分の自然治癒力を高めて未然に病気を防ぐためにサポートしくれます。
自律神経やホルモンバランスが崩れやすい女性は特におすすめです。毎日続けることで体質改善にもつながります。ですが無理のない範囲で取り入れていくと良いでしょう。


植物療法の活用におすすめの本


#ハーブティー
#ハーブのある暮らし
#植物療法
#癒し
#自然療法

もし気に入って頂けたらサポートよろしくお願い致します💫🌟