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冬を越す蝶

「幸運にもそのキチョウに秋と同じ場所で、今度は雪景色の中ででくわした。林の縁の下草に4枚の翅をぴったりと合わせて眠っていたのだ。やはり蝶の姿で冬を迎えていたのか。込み上げてくる嬉しさで胸が熱くなった。触覚はあわせて翅の中に閉じ、腹部も翅の中にしまい込んでいる。微毛のついたか弱い翅は、冬に体をつつみこむ上等のお布団になる、そのことをはじめて知った。」(山里のことば:今森光彦著)より

昨日読んでいた本の中に見つけた言葉です。情景が目に浮かぶ…、キチョウは、冬の次は暖かい春がくると知ってるんだね…。書き留めておきたくなりました。それから、いつか、布団状になったキチョウに会えたらいいなって思ったりしました。

この本は、図書館で何となく見つけて、手にしたのだけど、こころがほっこりする写真と言葉が、ゆるく詰まってて、とても良かったです。

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寒い冬は、暖かい部屋で、本を手にゆるりと過ごすのもいいのかな。(^^)


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