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クリスマスを楽しみたいけどクリスマスは私を倒しにきてる

私は昔からクリスマスが大好きで今もハロウィンが終わった瞬間からクリスマスが楽しみで仕方がない。

ご飯はどうしよう〜子ども達へのサンタさんからのプレゼントはいつ頃期限を締め切ろう〜ピニャータはやろうかなぁ〜家族でのプレゼント交換は毎年恒例にしようかな〜でも鼻毛ワックスがあたったらなんだかな〜まぁそれでも良いかぁ〜
なんて事を約一ヶ月半考えている。

この期間は楽しいが子どもが5歳3歳となってくるとプレッシャーも大きくなってくる。私の思い描くクリスマスを成功させたい。

まずクリスマスツリーは成功させたい。
私はツリーニストなのでツリーは絶対欠かせない。
ダサいツリーや手抜きの小さいツリーにする訳にはいかないし、てっぺんの星は最後に夫がつけるというのを成功させなければならない。
子どもがどんなに「星をつけたい」と言ってもそこは譲れない。
そして無事にツリーを完成させるとクリスマスソングをかけてみんなで踊る。
夫のノリが悪いがそこはもう仕方ないので甘く見る。

次にプレゼントの事があるが、それは面白い事は書けないのでやめておく。

当日クリスマスのご飯に私は1日の9割を注いでいる。
チキンは欲しい。だが子どもはほぼ食べないだろう。誰のためのクリスマスなのか?となりそうだが私の為のクリスマスだから問題ない。
子どもにはポテトを揚げてあげる。君にジュースを買ってあげる。
お寿司は日本ぽくて本来私のクリスマスのメニューにはないがあった方が嬉しいから追加する。
海外っぽいクリスマスを目指しているが仕方ない。
あとはサラダ。チキンでだいぶボリュームがあるからもう何もいらないが彩を良くするためだけにサラダが欲しい。
肉ばっか食べてたらなんとなく体の中が油まみれになりそうだし念のためサラダを用意する。

うちでのクリスマス会はクラッカーをパーンさせてクリスマスソングをかけながら食べ、飲み物はもちろんシャンメリー。

だが事件は起こる。チキン一つを食べ終える頃にはお腹がパンチクリンになりそうだった。
体の中がもうギトギト。
アッサリいけると思った寿司が敵意を剥き出しにして私を倒しにやってくる。
そうなると私の心の拠り所はもうサラダしかいない。
特別欲しい存在でもなかったが今はこいつに依存している自分がいる。
アッサリさっぱりしていて最高だ。

子どもはすぐに食べ飽きて残されたのは私とフードファイターの夫だ。
夫は子どもの残したチキンを食べ終え寿司もどんどん詰め込んでる。
イブのご飯はこうして無事成功に終わった。

次の日はお腹の調子がなんとなく悪い気がするが25日はクリスマス本番である。
昨日はモモ肉のチキンだったが今日は鳥の丸焼き。
これは絶対外せないもので毎年食べているが今年はこいつを食べようと思った私が、こいつに倒されるかもしれない。
ついでに血迷った私はローストビーフも作っている。肉に殺されかけてる私は肉を増やして本当に頭が悪い。だがクリスマスの為なら仕方ない。

息子は鳥を見てすぐに
「これは食べない」と言い、娘も続けて「私もいらない」と言った。
夫は「美味しそう〜」と言いつつローストビーフばかり食べる。
鳥を解体ショーして夫の皿に乗せ、気が変わってるかもしれない息子の皿にも念のため乗せると「いらないってば」と言われてしまった。
意志が固い。

娘はもうご飯に飽きて踊り始めた。
私はモソモソとチキンを食べつつコーラで流し込んだ。
昨日のケーキは今日食べ終わりたい。ローストビーフは残しても大丈夫。チキンも残せるな…と完全に今日食べ切らなきゃいけないものとそうでないものの仕分けをしていた。

踊り疲れた娘はまるごとチキンを手でほじくりちょっとづつ食べ始めた。
でかしたぞ!その調子だ!いけー!でも出来れば私の皿に乗ったやつにしてくれ。と私の願いは虚しく二口でやめてしまった。

次の日私は3回トイレにこもった。
もう油っぽいものを食べたくない。
ずっとうどんか納豆を食べたいと思った。

これからもクリスマスのメニューはほぼ変えないつもりなので私はこれを何度も繰り返すだろう。

#クリスマス #クリスマスディナー
#敵意剥き出し #倒される #やられる
#パーチクル

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