大学生

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過食症だったかも

 いろいろあって、一昨年の夏頃から過食症だった。ちゃんと病院で診断してもらったわけではないから、本当に過食症だったのかと問いただされると困る。それでも、あの苦しみや辛さや悲しさは本物だった。誰がなんと言おうと、あの経験は私にとって大変なものだった。  過食症にも種類がある。私の場合はただひたすらに食べて食べて食べて食べて終わりのタイプだった。どんなに胃袋が満杯になっても、どんなに気持ちが悪くなっても、決して吐くことができなかった。できなかったというか、吐き始めたら終わりだと

    • 一箱分生きる

       大学生になってから日常的にコンタクトレンズを使用するようになった。使い捨てタイプのコンタクトレンズをほぼ毎日使っている。  毎朝、洗顔をした後に新しいコンタクトレンズの蓋を開ける。両目とも入れるので、毎朝二つ分のコンタクトレンズが消費されていく。  正直、毎朝毎朝寝ぼけ眼をこじ開けてコンタクトレンズを入れるのが本当に面倒臭い。たまにコンタクトレンズが臍を曲げて、私の眼球への着陸を断固拒否しやがる時などはとてもイライラする。コンタクトレンズごときが何を駄々捏ねとるんじゃ、

      • ビジネスホテルの廊下味

        ビジネスホテルの廊下味  太った。  ふとった。  フトッタ。  こんなに短い言葉がこれほどの威力を持つとは。  そう、私はここ一年ほどでなんと約六キロ増量した。故意ではない。完全に不本意である。  昨年度に比べて大学に行く機会が減り、家にこもっている時間が増えたこと、ストレス解消のために食に走ってしまう傾向が強まったこと、単なる食べ過ぎ運動不足出不精などなど思い当たる節はかなりある。情けない。  大学二年生の夏から一年間、私は摂食障害だった。時間も目的も意味も

        • ディズニーで孫悟空体験

          私は頭がでかい。 ちょっと待って。よく会話で「わたし頭大きいんだよね〜」と舐めたような口調でほざいている方々とは一緒にしないでいただきたい。 自分を卑下するポーズを取るために、ちょっとニヤつきながらそういうことを言う方々は、本心から自分の頭が大きいと思っているわけではないのだ。だって「そうだね、あなたは頭が本当に大きいよね」とこちらが真面目に同意した途端、その場が凍りつくではありませんか。一瞬の沈黙ののち、誰かが「もー冗談きついよお」と突っ込んでどうにか笑いを捻り出してく

        過食症だったかも

          体と脳

          自分を楽しませることって気力と体力が必要だ。 本を読むこと、今みたいに文章を書くこと、散歩すること、人と話すこと。 これが、私の心をワクワクさせることだ。 わかってはいるのだが、実際に行動に移すまでの道のりが、信じられないほど長い。 ずっと引きこもってしまっていたりなんかすると、なおのことだ。 別に着替えたりカバンに荷物を詰めるといった準備が必要なわけでもないのに、気づいたら、自分の心を満たしてやるだけの行動力が無くなっている。 で、カラカラになった心をなんとか満たそう

          体と脳

          好きな人

           本当に大好きな人がいた。  私は女で、その人は男だった。2人ともまだ学生で、初めて会った時から話すのが楽しかった。ただただ、話をしているだけの時間が楽しかった。何時間話しても時間が足りなかった。  その人は長年付き合ってる彼女がいた。私はそのことを知っていた。実際に会う前から。でも、初めて話した日、私はその人のことが好きになってしまった。  好きになってしまったけど、私は何もアクションを起こす気はなかった。彼女さんとの仲を引き裂いて悲しい思いをしてほしくないし、どっちみち、

          好きな人

          私自身を取捨選択することについて

           今の時刻は午前4時18分で、私は昨日の午前5時50分からずっと起きている。私は1月28日が誕生日で、規則正しく動いている社会から見ればそれは昨日のことなのだが、私は1月28日の午前5時50分に目を覚ましてから一度も眠っていないので、まだ私の誕生日は終わっていないと言える。単なるこじつけである。誕生日だから、とやや無理のある理由を頭の隅に置きながら久々に飲酒をした。一瞬ふわふわと酔い、気付いたらすっかり頭が冴えていた。一緒に飲んでいた父はかなり酔ってそそくさと布団に潜った。私

          私自身を取捨選択することについて