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裸体と流血は黄昏に嗤う

時計じかけのオレンジ観ました。
どうもこんにちは、冬岸るいです。

大学の図書館に視聴覚コーナーというのがありまして、CDやDVDが自由に試聴できる場所だったんですね。
視聴覚コーナーに限らず図書館はすきで、授業がひとコマ空いたりしたときなど、よく足を運んではのんびりしておりました。
DVDもありましたが、より充実していたのはLDでした。
LD(レーザーディスク)というのはでっかいDVDみたいな感じのもの。
でかいので迫力があって、レコードショップみたいにぎっしり詰まって並んでいたので、もはやなんの作品があるのかわからなかったくらい。
暇なときは端からひとつひとつジャケットを見ていたけど、それでも全部のジャケットを見た覚えはないなあ。
そもそも「あ行~さ行はここ」みたいな感じで収まっていたし、順番もめいめいの良心に任されていたから、いつ見ても初めて手に取ったものかどうかわかんなかったですね。
(ちなみにエヴァンゲリオンを初めて観たのは大学のLDでした。途中ひとつだけ抜けてたときはこまったねえ。まあその話は気が向いたらまたいずれ)

話が脱線しまくっているようですが、この果てしないLDたちのなかですごく印象に残っていたのが時計じかけのオレンジ。
ふしぎなタイトルも記憶を後押ししたのかもね。
片眼だけのつけま、鈍く光るナイフ。
シンプルなのに溢れ出る妖しさ。
とにかくやばそうな雰囲気だぜ、と当時はそのままそっと戻しました。

超絶ざっくりお伝えすると、札付きのワルな主人公が刑務所から早く出たいがためにある治療の被験者となる、その治療とはーーっていう感じ。
至る所アルトラバイオレンス(超暴力)で、蹂躙されるからだやこころの描写が凄まじかったです。
大学時代の鼻は正しかった。
これは大学の図書館で観るもんじゃない…。
観てほしいけど観てほしくない、ふしぎな映画。
おまけとして収録されていた予告版もたいへんサイケデリックでした。
いつか原作も読みたいね。

ご覧いただきありがとうございます。たのしんでいただけたでしょうか。のんびり書いていきますので、またのんびり読みにいらしてください。