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絵事常々 -すきな風景②-

前回の曽爾の野焼き画像、たくさんの方にご使用頂けていて喜ばしいです。
やっぱり黒とあの炎の黄紅色の赤は映えますね。
使って頂いている記事も「人の欲」が底にある内容が多く、
改めて炎のこの「焚き付け感」を一人実感しております。

さて、お手軽「絵事常々 すきな風景」の第2弾です。
炎のあとは水です。
滋賀県琵琶湖の北西から竹生島にかけて。
この湖面を行ったり来たりしていた時の風景をご紹介します。


船の発着場より、水面に映る山かげ。
船というより舟といったほうがしっくりくる船に乗せてもらい
毎朝7時半頃に出発です。
船着き場は波もたたずに穏やかな日が多く、
夏のよく晴れた日には水中の植物が緑に透けて揺れていました。



屋根のない小さな船なので、水面近くをずっと走っていきます。
船の轍と飛沫。その光る瞬間。
島に着くまでは好きにしていて良いので(役得感)、
うまくその瞬間をとらえられるまで何度もシャッターを押しました。
写真撮る日、ドローイングする日、ぼーっと眺める日。
その日の気分で満喫できる贅沢な時間。



おなじコースを走っていても、天候によって湖の色はがらりと変わります。
水の流れもはっきりと変わるので
深いところに来ると水面はとろとろとした表情になります。
このとろとろ感は湖ならでは。


そして空。見上げると空だけ。たまにトンビ。

きれいだなぁと思います。
でもそれより何より広くてなんて大きい。

湖と空に挟まれていると、
「神様みたいな、人間をかるく超える大きな存在」はあるのだと
あたりまえのように感じられました。

こんな景色の中で暮らすと人間は、
声高に叫ぶまでもなく自然の中の1つと思えるんでしょう。
一人腑に落ちました。


島から帰る時の空は荘厳の一言。
雲の割れ目、隙間からの眩い光。雲の陰。
なんちゅうコントラスト…とほとんど絶句状態で帰る船の上。
こういう光も神様っぽい畏れ多さがあります。

雲が空にちゃんと浮かんでいるその奥行き、深さが感じられるのは良いです。
ふだん電線ばかりですからね。
雲って塊なんだなぁと、かんたんに見て取れます。


日によっては、印象派っぽいおごそか景色。


それからやっぱりけぶる風景。
冬に近づくにつれ霧が立ち込める日が多くなります。
そして吹雪(雪降る写真はさすがに撮れていません)。

霧の中に浮かぶ山々。湖面。
この青い景色・鈍色の景色もとても好きです。



湖北良いなあと改めて思い出しながら並べてみましたが
いかがでしたでしょう。
大きな観光船は長浜などから出ますが、
ひっそり静かな湖北からの渡航、おすすめです。

真冬は、早朝にみるJR湖西線の風景も良いです。
真っ白な山肌に朝焼けの光が映えてとても綺麗。
湖岸ではシーグラスや小さな貝殻も拾えます。

この湖の景色をみるために身体を無理やり起こしていた時期もあったな…
ちょっといろんな意味でノスタルジックになります。


川ばかりに目が行っていた私に
静かな広い景色をたっぷりと味合わせてくれた時間に感謝です。

そんなこんなで絵事常々。
(制作もぽちぽちやっております。今は胡粉の乾き待ち中)

最後まで読んで頂きありがとうございました。
また次回の投稿で。



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