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少女漫画

朝、Twitterを見ていたら私が小学生の時に流行っていた漫画がトレンドに入っていた。

懐かしい〜!!!!小学生に戻りた〜〜〜!!!!!と発狂しそうだった。朝から夏休みの小学生が友達と歩いてるのを見て泣きそうだった。私はこれから仕事だ…………

おばあちゃん家でメロン食いながら冷房きいた部屋でずっとゲームしてたいよ……たまにおじいちゃんとコンビニにイチゴ味のかき氷買いに行きたいよ……お盆の時だけ出されるぼんぼりをぼんやり眺めていたいし、墓参りの時にだけ行く蕎麦屋で美味いカレーうどん食べたい……家族で一日中プールに行って日焼けしたあとの皮剥がしたい……

友達との夏休みの思い出ほぼないな…と思ったらもっと悲しくなってきた。ふえ〜ん……

ここで唐突に話が戻ります。トレンドに上がっていた漫画が載っていた「ちゃお」を私は唯一毎月買って読んでいたのだけど、小学生の時の私のキャラ的に少女漫画読んでると知られるのが恥ずかしく、あまり表立って「ちゃお読んでる!」とは言えなかった。でもアニメ化したりし始めていたのでその時は楽しく友達と話題を共有出来ていたと思う。楽しかった。

ただ、ある程度の年齢になると「ちゃおは子どもっぽい」と言い出す人が現れる。いま考えると、子どもっぽいもなにもお前まだ子どもやろがい!と思うのだが。でもまぁなんかそういうマウントの取り方をしてくるやつがどうしてだか現れる。私は比較をしたことがないから子どもっぽいのかどうか分からないが、あまりにも相手が自信満々で言うものだから「そういうものなのだろう」と思った。私は純粋なので。(?)

そうするとまた「ちゃお読んでる!」と言いにくくなる。それに、他のなかよしやりぼんが気になるようになってくる。いま読んでるものがとてもつまらないもののように感じられた。

母に違うのにして欲しいと頼んでみたりもしたのだが、何故かそれは却下される。それマジでなんで?なのだが、買ってもらってた身分で文句は言えない。我が家にお小遣い制度なんていうものはなかったので。(お年玉もぶん盗られる。まぁちゃんと貯金されていて、それを大人になってから貰ったのだが…)

なかよし読みたい!りぼん読みたい!!と思っていると、いま読んでるちゃお自体からも離れていく。そして私は少女漫画を微妙な気持ちで卒業したのだった。

それから10年以上経ち、SNS上で同い年くらいの人達が楽しかったちゃおの話をしているのを見て「そう!!それ!!!!」みたいになるのが嬉しかった。なんだ!いるじゃん読んでた人!!みたいな。

反面、なんだか自分が酷い裏切りをしたような気持ちにもなる。踏み絵を差し出されて、自分の信条を殺してまで仲間になろうと踏んづけまくった自分の酷さ、みたいな……あの頃とは違う意味で自信を持って「ちゃお、好きだった!」って言えない。いや、だれもそんなこと気にしちゃいないだろうけど。

あの頃の私に教えてあげたい。「あなたはちゃおが好きだし、言われたからって辞める必要は無いぞ」と。

あの頃「ちゃおは子どもっぽい」ってマウントとってきた子どもたちは、「その振る舞いこそが子どもっぽい」ということに気づいて顔を赤くして枕を叩いてしまう夜が来たりもするのだろうか。…しないんだろうな。やった側にとっては本当にどうでもいい事なんだろうし。(これは私の偏見)

ひとの好きを大事に出来る人間になりたいもんだなぁ…


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