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昨日、弟から連絡が来たせいなのか、弟の夢を見て目が覚めた。弟の描いた絵がなにかの賞を取ったという夢だった。現実の弟は別に絵を描いたりしないやつなので、なんでこんな夢を見たのかは不明だ。でも、夢の中の私はとても嬉しかった。やっとなにかを見つけたのだな、と思って。

現実の弟はといえば、急にくる連絡が「この国はもう終わりだ」系の内容で、非常に疲れる。いや、大事な内容だと思うのだけど、それをなんでもない休日とかに送られるのはキツい。なんでもない好きな漫画とかの話をしたい。

弟は私以上にコミュニケーションが苦手で、友達と言えるような人がいない。空気も全然読めない。……まぁつまり、そういうことなのだけど。

私や両親が「おや?」と思った時には、もう既に心も病んでいた。おかしな子ではあったが、まさかそういうことであるとは露ほどにも思わなかったのである。

もっと早く気付いてあげていれば、と思う。そうすればせめて心の傷をこんなに負うことはなかっただろう、と。もしかしたらもっと早くから気づいて何かしらの手段を使っていれば、いまの彼はもっと違う姿だったのかもしれない。

私も両親もそういう負い目があるし、弟は私たちに直接「お前たちが悪い」という言葉をなんの躊躇いもなく投げてくる。正直、とても苦しい。

私はいま家を出たので、たまに来るめんどくさい連絡だけで済むが、同居している親はいつそういう話が出てくるか分からないし、一度始まると止まらなくなるのでかなり心をすり減らしているのだと思う。その度に大きな摩擦が起き、父が弟にキレる、さらに負の感情を募らせる……という悪循環。これをずっと続けている。みんなが苦しい。

弟は、両親より私を頼っている。でも、私も弟を結果的に苦しめた一人なので、弟は私も責める。私はいつも弟の味方になってやれなくて、親の味方をしたりもする。(弟の極端な思考で両親が困っている時に、親の側に立つことが多いので)

きっとそれも弟は許せないのだ。「誰も分かってくれない」という思いをひたすら溜め込んでいる。でも私は弟の味方にはなれない。それはきっと、私も親の目を伺っているからだ。私も自分の身を守っているのだ。後悔をしながら、私は弟よりも自分を大事にしている。

いつも家の中はめちゃくちゃな形でどうにか均衡を保っている。家族だけでこの状況を打破することなんて、多分できない。誰かが身を切らない限りは。

弟は通院など続けてきているが、それで状況が良くなったことはほとんどない。なんのために行ってるのかな、とお門違いな怒りを覚えることもある。

誰か外の人間に、この家をどうにかして欲しい、とずっと思っている。最悪のバランスのこの家を。

親も弟も、私になにかしら頼ってきていて、それが辛くてしょうがなかった。子どもの頃から弟のことを親から相談されて、弟は親との間に立って欲しいと私に求めてきて、応じられなくて、それがとても嫌だった。早く家を出たかった。

夫と結婚して外に出られて、清々している。最悪だ。最悪だけれども、事実だ。実家に帰りたいな〜とかほとんど考えたことがないから、他の人の話を聞くと驚く。とても素敵な家なんだね、と心がグチャっとすることもある。

ずっと嫌なことばかりだったわけじゃない。みんなで笑って話せる時だってたくさんあった。でも、ずっと時限爆弾があるような家は落ち着けない。普通の家だったらそれだけで十分だったのに。

今日の夢を見て、私は弟さえ変われば全てが良くなるのに、と思っている自分の無意識に触れてしまったような気がして、とても嫌だった。でも私はずっとそう思っていたはずで、そこは変えようもない。変えられるのはこれからだろうが、その見込みもいまは無い。

親が亡くなったあとを思うとゾッとする。それはすごく悲しいことだけど、事実だ。私は私だけが大事なんだろう。

弟の姿は見えず、ただ弟が絵の賞を取ったという夢。私はホッとした。もう、いろんなことが良くなっていく。

でもそれは夢なので、現実は無情に続く。

ガーっと書いたので多分支離滅裂だと思うけど、自分でこれに触れないといけない時なのかもしれない、と思って書いた備忘録のようなものなので、まぁこれでいい。支離滅裂、矛盾だらけ、最低。それは全部私という形なのだ。


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