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親ガチャなんて言わないで。


自分の人生

白馬にのった王子様が迎えにくるとか
恋人がサンタクロースとかそんな夢や想いを持ったことはありません。

早く、金持ちの本当の父親があらわれて欲しいとは思っていました。

父は生物学上の父親でしたが
与えられていた生活は本当の父親を望む私を生んだわけです。

待ったところで現れるわけはないのです。

そして
夢がみられない現実的な人間になりました。

ベルが居ない日常。
たまには温泉旅行したりしてみたい。

小さな小さな
実現可能な想いを持つようにしよう。

実現可能……
現実主義は変わらないです。

ベルとの日常は
特別何もなかったのに
私の人生を彩ってくれました。

親ガチャ!
ハズレをひいても
空のカプセルすら捨てられない。

中身を戻して
ガチャマシンには戻せない。

手元に来たガチャ。

こんなんイラン
捨てたかったけど

子供にはできない。

大人になって
距離をとり

時が経ち

ベルが逝って
もう一度ガチャの中身を見直してみる。

太陽に透かして?
…キラキラ光る?

お風呂に入れて?
…すべすべになる?

一緒に寝て?
…暖かい?

要らないものだった?

いや、たぶん、きっと
必要なモノだった。

どうする?
これからどうする?

…感謝を伝えよう。

生んでくれてありがとう。

ドラマの中のセリフでしかなかった。

一生口にすることはないと思ってた。
そんなこと思ってなかったから

生んでくれてありがとう。

ベルと過ごせたのも
生まれて、生きてこられたからだから。

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