【山歩き記録 第62歩】大菩薩嶺(2022年6月25日)【一番近い2000m】
いやー、こんなに晴れるとは…。
「本番」の高山病対策に、なるべく高いところを歩くということで、大菩薩嶺に行ってきました。これが2度目です。日帰りできる範囲の2000mだと、ここか、もうちょっと奮発して八ヶ岳ぐらいしかないのですよね。(雲取山や日光白根山は日帰り難しい、谷川岳や霧ヶ峰や三つ峠は2000mない)
梅雨明けしそうな気圧配置になることは分かっていましたが、夏の内陸は雲が多いので期待していませんでした。それが素晴らしい青空で、富士山もはっきり。
膝痛対策も、テーピングにサポーターに歩き方にと工夫を詰め込んで、痛めずに歩ききれました。これで「本番」への準備は整いました。あとは、梅雨が戻らないことを祈るばかり…
コース概要
甲斐大和駅からバスで上日川峠へ。車道と並行する山道を福ちゃん荘まで歩き、分岐を左へ。ひたすら登り、展望の良い雷岩に到着。大菩薩嶺の山頂まで往復し、展望の良い尾根を大菩薩峠へ。大菩薩峠からは林間の道を福ちゃん荘、上日川峠に戻ります。
記録
9時50分甲斐大和駅のバスで上日川峠へ。ちょうど窓側の席が埋まるぐらいの客の入り。
バスは少し遅れて着きます。上日川峠で準備を整えて、10時50分、歩き始めます。
福ちゃん荘までは、山道でも車道でも歩いて行くことができます。山道の方は細かいアップダウンがありますが、林の木陰の下を歩けるので、多少涼しいです。
11時15分、福ちゃん荘。
ここの分岐で、唐松尾根方向に行きます。
唐松尾根は、最初は林ですが、次第に木々の密度が疎になって、日差しが強くなってくるのを感じます。
後半には岩場もありますが、それは同時に木も少なくなるということで、振り返れば富士山が見えていました。
風がそれなりにあったせいか、富士山の周りの雲もできたり流れたりを繰り返していたので、頻繁に振り返ってシャッターチャンスをうかがいながら登っていました。
12時15分、もっこりと出ている岩の塊が雷岩です。大菩薩嶺の本当の山頂はまったく展望が無いので、ここが実質山頂のようなスポットです。
雷岩で休憩したら、山頂まで軽く往復してきます。片道10分かからない程度です。
山頂で下山に備えてサポーターを膝に巻いたりしていたのですが、ハエがいっぱいたかってきてヤバい。とてもゆっくりできたもんじゃないです。
さて、雷岩に戻ってきたら、ここからが大菩薩嶺の真骨頂。ここまでの展望も素晴らしいのですが、雷岩から大菩薩峠までの尾根の気持ちよさが半端ないのです。
10分ほど歩くと、「標高2000米地点」の標識があります。『山と高原地図』を見直すと、一応ここから岩場を直降下するような道が灰色の点線で書かれていました。さすがに行く気は起きませんが。。
この日の何がすごかったかって、午後1時とか2時ぐらいが山に雲がかかりやすい時間帯という印象なのですが、むしろ富士山の雲が晴れていったということです。もうすぐアレに行くんだと奮い立ってきました。
13時35分、大菩薩峠到着。ここで富士山とはお別れです。
軽く一休みしたら、上日川峠へ向かいます。上日川峠へは、介山荘とトイレの間を通っていきます。トイレの奥も少し右に曲る道なので、危うくそちらに行きそうになってしまいました。
介山荘~福ちゃん荘間は、特に展望のない、林の中のなだらかな道でした。
14時50分、無事、上日川峠に着き、15時ちょうどのバスに乗れました。
この日は、前回行かなかった天目山温泉にも行ってきました。前回は、温泉を通るバスが栄和交通のハイキングバスしかないと思っていたのであきらめたのですが、実は甲州市民バスも通っているので、ハイキングバスの終バス後も大丈夫なのです!…ということはリサーチしていったのですが、なんと栄和交通が温泉→甲斐大和駅の追加バスを出してくれていました(17時と17時半)。そのおかげで、温泉だけでなくお蕎麦もゆっくりと味わうことができました。温泉は、ぬるっぬるのアルカリ性温泉で、全然のぼせない、ぬるめの温度に調整されているため、永遠に入っていられる気持ちよさでした。
・・・と満喫しましたが、温泉から出てくると通り雨が。あんなに晴れていたのに。少し見えた吊るし雲が前兆だったのかもしれません。
各種情報
コースタイム:3時間25分
標高:1580m(上日川峠)~2057m(大菩薩嶺)
展望:唐松尾根途中から山頂~大菩薩峠にかけて、富士山、南アルプス等、南~西のパノラマ
トイレ:上日川峠、福ちゃん荘付近、介山荘付近
危険個所:なし。唐松尾根の上部は多少急登あり。
アクセス:甲斐大和駅から栄和交通バスで上日川峠まで。4月第3土曜日~12月第2日曜日の土日祝日は1日5本。その間の特定の平日は1日3本。期間中でも毎日バスがあるわけではないし、平日は3本に減るので注意。リンク先の「大菩薩上日川峠線」を参照。
周辺情報:ぬるぬるの温泉を楽しめるやまと天目山温泉は、下山後の定番です。(運営が栄和交通さんだからか?)甲州市民バスの案内が無いのですが、甲州市民バスを使えば、栄和交通バスが無い時間でも甲斐大和駅にアクセスできます。リンク先の「甲州市(塩山・勝沼・大和)縦断線」を参照。
甲斐大和駅のすぐ目の前には雅というお店があります。中には入らずちょっと覗いてみましたが、食事だけでなくお土産も買え、雰囲気も良さそうでした。帰りの電車に乗る前にちゃんとした食事をとりたいときには、ちょうど良さそうです。(他にないというのもある)
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