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【山歩き記録 第68歩】白山・白砂山・弥三郎岳・昇仙峡(2022年11月9日)【白岩から望む絶景となぜかスルーされる温泉】

平日に動ける機会があったので、紅葉がピークであろう昇仙峡に行ってきました。

コース概要

地理院地図に書き込み

天神森バス停からスタート。長潭橋を渡った先の登山口へ。太刀の抜石、白山展望台に立ち寄り。白砂山、弥三郎岳(羅漢寺山)も往復。下りはロープウェイで楽をして、昇仙峡の渓谷をひたすら天神森バス停まで戻る。

天神森の1つ前は昇仙峡口というバス停ですが、11月のうちは、トイレのある天神森バス停の利用がおすすめです(12月~3月はバスが昇仙峡口止まり)。

記録

甲府駅9時15分発のバスに乗車。さすがに平日だからか増便はなし。バス一台にぎりぎり収まるぐらいの人数でした。

9時50分ごろ天神森バス停に到着。どうもトイレが移転(?)工事中のよう。少し離れた天神森駐車場に仮設トイレがあり、またその近くで新しいトイレが建設中でした。

旧天神森公衆トイレと思われる建物。仮設トイレへの案内が貼ってある
天神森駐車場のトイレ建設現場。~令和5年2月28日と書いてある

ここで準備を整えて歩き始めます。まずは長潭橋を渡ります。歩行者スペースがないので、車が掃けたタイミングを見計らって、さっと写真を撮ってさっと過ぎ去りましょう。

長潭橋。紅葉のお出迎え
長潭橋からの景色

橋を越えたらすぐに登山口があります。

弥三郎岳登山口

登山道は、土が主でありながら、ところどころ白い岩が露出していて、この山の特徴を感じさせます。(濡れていたら分かりませんが)白い岩はそれほど滑らないので安心です。

必ずしも尾根に沿って行くわけではないのがこの登山道の特徴。随所に赤いテープや赤ペンキの矢印があるので、それを見失わないように進みます。

水面から顔を出しているアザラシに見えた岩(なおこの角度に限る)

11時、太刀の抜き石→(約80m)という案内があるので、見に行ってみます。

太刀の抜き石は右へ。なお、戻ってきたら、直進ではなく、左へ(ここ重要!)。
最初の展望ポイント、太刀の抜石。富士山は…見えなかったけど、見えることもあるのだろうか

分岐に戻り、白山展望台まで、トラバースするような道を歩きます。白山は、地形図的にも明瞭なピークではなく、尾根から突き出た白い岩という感じです。

白山展望台への分岐

この展望台(というか岩ですが)が行程で最高の絶景かもしれません。足元の白い岩、近くに見える山の紅葉のまだら模様、遠くに見える南アルプスの山影、そして青空。歩いてこないと見られない景色です。

白山展望台から茅ヶ岳
白山展望台から南アルプス

元の道に戻って15分弱、白砂山への分岐です。

白砂山への分岐
地面が「白砂」になってきた

地面が白砂になってきたら、先着グループが休んでいるここが白砂山…と思いきや、そこは偽ピーク。偽ピークらしきところが3つぐらいあります。この間はかなり道が狭く、片側が切れ落ちているところもあるので、細心の注意を払って進みます。ほとんど標高は変わらないので、本当に一番奥が一番高かったのかは疑問ですが…笑。

一つ目の偽ピークからパノラマ台。ロープウェイ駅の屋根らしきものが見えます
道中、遠くにぼんやりと富士山が!
第2、第3の偽ピーク。どちらも回り込むように狭い道を進みます

12時過ぎ、「白砂山」の標識に到達。分岐から15分ちょっとでしたが、後半はずっとひやひやしながら歩いていたので、精神的に疲れました。

白砂山。まあまあの広さがあります

少し休憩して、元の分岐に戻ります。一度通った道は怖さ半減で精神的に楽。

10分ちょっとで、人が大勢いるところに出たら、そこがパノラマ台の富士山遥拝所です。この日は朝から富士山の周りは雲が多かったですし、どうしても山梨県側からだと日中は逆行になるせいか、かなりぼんやりとしていますね。

富士山遥拝所

すごいパワースポット推しで、神社やら合格岩やらいろいろありましたが、それはさておき弥三郎岳に向かいます。

謎のフクロウが案内してくる

弥三郎岳へは、ほとんど歩きやすくて広い道なのですが、最後の最後だけ、丸っこい大岩の側面をえぐって作られた急な階段を登ります。これが人ひとりしか通れないもので、ちょうど20人ぐらいのシルバーグループが下りてくるタイミングに当たってしまい、かなり待つことになりました。そうでなくても、木のせいで反対側の状況が見えにくいので、「登りまーす」「下りまーす」と言ってから動いた方が良いですね。

そうして登った丸岩と、その隣にあるもう一つの岩が山頂です。13時10分。

弥三郎岳山頂
弥三郎岳から北側
弥三郎岳から南側

パノラマ台に戻ったら、ロープウェイの列に並びます。ここのロープウェイはかなりぎゅうぎゅうに詰めますね。谷川岳は座れる人数だけに制限していましたが(その分列がずっと伸びていましたが)。

ロープウェイ乗り場から

降りたらそばを食べるつもりでしたが、リサーチしていた2店舗とも待ちができていたので、森カフェさんではちみつソフトをいただきました。はちみつには疲労回復効果があるとか言うのでちょうどいいかなと思いまして。

このあとは、昇仙峡の遊歩道をひたすら下っていきます。アップダウンも少なく、大部分が舗装路なので、歩くのはとてもイージーです。ただ、谷底で薄暗いため、写真が難しい。基本的に空が白飛びしないよう暗めに撮って、あとから暗い部分を補正するのですが、あまりに暗いせいか、補正したときに四隅がなんか赤くなってしまって…。このカメラが悪いのか、GR3ではどうしようもないのか。

写真の四隅赤くなる問題

昇仙峡遊歩道と言えば、落石があってしばらく通行止め区間がありましたが、現在は道を付け替えたのか、一時的に通行できるようになっています。この道は川べりまで行けるので、通行止めが無かったら見られなかったかもしれない角度を楽しむことができます。

川べりまで近づける

途中、羅漢寺橋に立ち寄り。

羅漢寺橋

有明橋にも立ち寄り。

有明橋

羅漢寺橋から有明橋まで、ぐるっと歩くことができたらしいです。先に知っていたら羅漢寺橋から回って来たのにー。

雰囲気が良かった東屋。近くにトイレあり
分かりやすい地図。昇仙峡HPの遊歩道地図はデフォルメされすぎて分かりづらいので…
平日だけ車も通れるらしい。実際結構すれ違いました

15時55分、天神森に帰還して、16時10分のバスに乗ります。ここからが今回のポイント。湯村温泉入口バス停で下りて、温泉に入っていきます。以前僕のnoteでも紹介した「やまなしハイキングコース100選」にも湯村温泉が紹介されています。「やまなしハイキングコース100選」の冊子が大好評と聞いていたので、多くの人が知っているものだと思っていましたが、なんと湯村温泉入口で下りたのは僕と明らかに地元の老夫婦だけでした。もったいないですねー。個人的には、穴場を知っている優越感に浸れるので悪くないのですが。

各種情報

コースタイム:5時間。ですが、長潭橋~獅子平分岐間は1時間50分もかからない(今回は50分でした)ので、だいぶ短縮されるでしょう。

標高:460m(長潭橋)~1058m(弥三郎)

眺望:太刀の抜石、白山展望台、白砂山、パノラマ台、弥三郎岳はいずれも展望ポイント

トイレ:天神森駐車場、各ロープウェイ駅、遊歩道(愛のかけ橋付近)

危険個所:白砂山の往復路は、崖上の狭い道を進む必要があるので慎重に。

アクセス:甲府駅からバス。時刻表はリンクの山梨交通HPを参照。12月~3月は昇仙峡口バス停止まりなので注意です。

昇仙峡ロープウェイの案内はこちら。20分間隔とありますが、僕が行った日は、乗客の乗り降りが終わり次第すぐ発車していました。

周辺情報:並んでいてあきらめた蕎麦屋はこちら。

代わりに入ってはちみつソフトをいただいたカフェはこちら。

記録の最後に書いた「温泉」はこちらの湯村ホテルさん。近隣のいろいろなホテルも日帰り入浴を提供しているようですが、~21時という受け入れ時間の長さ、源泉かけ流しという2点から、こちらを選びました。HPにも書かれていないのですが、もしかしてシャワーも温泉ですかね?湯温とぬるぬるさからそう感じました。今年1月に行った七沢荘以来、贅沢なシャワーです。あと温泉を飲めます。

蛇口から永遠に出続ける温泉(注意書きに従い、飲みすぎは止めましょう)

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