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【山歩き記録 第60歩】入笠山(2022年5月29日)【簡単絶景青空ハイク】

5月29日、この時期では珍しいレベルの快晴の予報。ゴールデンウィーク中頃以来じゃないでしょうか。ましてや、前回の山歩きは曇り、この後しばらく快晴の見込みはなし…これは今行くしかない。

ここ最近の膝痛(腸脛靭帯炎)対策も徹底しました。高低差の小さい山を選ぶ。絶対晴れる自信があるのでレインウェアは置いていく、テーピングとサポーターを装備、足の使い方の問題が分かったので直すよう意識する。

ということで、ロープウェイで簡単に標高を稼げる入笠山に行ってきました。足に不安が無ければ、逆に簡単すぎてこのタイミングで行くことはなかったかもしれません。

結果、膝は前回に比べればかなりマシでしたし、素晴らしい景色を拝めました。これで良い景色を見れなかったストレスは発散し、膝痛については今の対策を続けながら梅雨明けを待とうと思います。

コース概要

現地地図に書き込み(黄色矢印)

ふだんは地形図の線をなぞっているのですが、入笠山は地形図に無い遊歩道がたくさんあるので、現地の地図に頼る方が断然よいです。ゴンドラのチケットを買うと、上と同じ地図が載っているガイドブックをもらえます。

ゴンドラ(ロープウェイ)で山頂駅まで上がります。まず、すずらんエリアの八ヶ岳展望台を軽く往復したら、北側の登山道から入笠湿原へ。山彦荘、マナスル山荘と経由して、入笠山山頂。首切登山口へ下山し、その先の大阿原湿原を一周。八ヶ岳ビューポイントを通って花畑に戻り、入笠湿原からは行きに通らなかった南側の道を使って山頂駅でゴールです。

記録

富士見駅からシャトルバスで富士見パノラマリゾートへ。10時発の予定でしたが、駅前には2台のバスが待機しており、10分ほど早く出発する1台に乗りました。それでも立ち乗りでしたが、10分で着くので問題なし。なお、帰りのバスは15時の1本だけなので、てきぱき行動する必要があります。

ゴンドラの切符を買い、乗り場まで5分ほど歩きます。

入笠山斜面。左に見えるリフトはライダー(MTB)用。奥に見えるロープウェイがハイカー用。

ゴンドラは標高差730m。動き出してすぐ、背後に八ヶ岳の全景が広がります。

ゴンドラ山頂駅から、まずは八ヶ岳展望台へ。とはいえ、展望台まで行かずとも、すずらん群生地の奥に八ヶ岳が見られます。

すずらん群生地と八ヶ岳

すずらんは、あまり咲いていないなぁと思っていたのですが、写真をよく見返すと、ぽつぽつと咲いているのが分かります。ちなみに、ここに植えられているのはドイツすずらんで、入笠湿原のすずらんは日本すずらんだそうです。入笠湿原の方が遅れて開花するようで、まだ咲いていませんでした。

八ヶ岳展望台からは、八ヶ岳の南方斜面から霧ヶ峰までを一望できます。

八ヶ岳展望台から八ヶ岳

山歩きはここからが本番。山頂駅まで戻り、森の中を10分ほど歩くと、入笠湿原が現れます。湿地だから低いというか、低地だから湿地になったというか、ともかく、入笠湿原が、山頂駅よりも低い、本日の最低地点です。

森に囲まれた入笠湿原

入笠湿原のふちにある山彦荘では、お土産や軽食を売っていました。時間に余裕があれば、山菜のお蕎麦とか食べていきたいですね。

山彦荘の看板

山彦荘の先、カゴメの森。野菜生活でお世話になっております。

カゴメの森

開けた斜面。ここが「花畑」なのですが、何も咲いていませんでした笑。また、ここを登っている人も大勢いましたが、これは八ヶ岳ビューポイント、首切登山口に通じる道で、山頂へは遠回りになります。行きは右手の車道沿い、マナスル山荘に進みます。

(何も咲いていない)花畑

マナスル山荘でもおいしそうなランチを売っていました。時間があればビーフシチューとか食べていきたいですね。バスで来る場合、10時着・15時発しかないので、日帰りだと何かを諦めないといけません…。

マナスル山荘ランチメニュー

ここから、入笠山山頂まで、ひたすら登りが続きます。途中、岩場コースと岩場迂回コースの分岐があります。岩場コースを選びましたが、岩を必死によじ登るような場面はなく、一部地面が岩になることもある、という程度です。

11時50分、入笠山山頂。申し訳ないけど、人を写さない方が無理!

入笠山山頂

山頂の展望は360度。例えば…

中央アルプスと御嶽山
乗鞍岳に奥穂高
諏訪湖と霧ヶ峰
富士山と甲斐駒ヶ岳
もちろん八ヶ岳も

なぜ遠くの山の名前が分かるかって、ガイドブックに詳しく書いてあるからです。ありがたや。

景色を堪能したら、下山開始します。大阿原湿原まで行くので、まだ距離的には4分の1ほどです。

道は林間の歩きやすいなだらかな登山道。迂回コースや花畑への分岐を過ぎると、人はかなり少なくなります。標識に沿ってぐいぐい進むと、大阿原湿原の展望台に到着。3万年前に形成され、すでに老年時代に入った湿原だそうです。

大阿原湿原。右に見える木道が高原コース

木道で湿原を一周することができます。うち半分は明るい高原コース、もう半分は薄暗い林間コースです。なお、途中に、林間コースは壊れていて通り抜けできない旨の看板が残っていましたが、何事もなく通れました。

苔が美しい林間コースの沢

大阿原湿原を一周したら、あとは帰るだけです。(膝的にはそれが辛いのですが…)

八ヶ岳ビューポイントから。手前の斜面の緑が美しい
「花畑」上から

戻ってきた入笠湿原。帰りは右の坂を上ります。一見大変そうですが、来た道(左奥)に進んでも、結局森の中で上り坂があるので、あまり変わりません。

戻ってきた入笠湿原

午後になって、八ヶ岳上空には雲が出てきました。僕の行動圏で経験的に雲が出やすい山域、ひとつが箱根で、もうひとつが八ヶ岳なのですが、この日も雲が出ましたね。それでも、山頂に覆いかぶさるほどではないので良かったと思います。

山頂駅前から。八ヶ岳に沿って浮かぶ雲

山頂駅近くにはカフェがあって、ルバーブソフトを推しているようだったので、食べてきました。ルバーブは初耳でしたが、酸っぱさがソフトクリームの甘さと合わさってちょうどよいです。逆に単独で食べると酸っぱすぎるのかも。

山頂カフェメニュー

ちなみに、気温は約20℃。薄着で軽い運動をするのに素晴らしく快適でした。(なお東京は真夏日だった模様)

ゴンドラ山頂駅にて

各種情報

コースタイム:約3時間(休憩含まず。いつも参考にしている『山と高原地図』も、花畑~大阿原湿原間のコースが反映されておらず、あまり参考になりません)

標高:1780m(山頂駅)~1734m(入笠湿原)~1955m(入笠山)

展望:ゴンドラ、八ヶ岳展望台、八ヶ岳ビューポイントから八ヶ岳。入笠山山頂から360度。

トイレ:山頂駅、山彦荘付近、マナスル山荘付近、首切登山口(簡易)

危険個所:なし

アクセス:富士見駅から、行き10時、帰り15時のシャトルバス。駐車場は2000台。一帯は富士見パノラマリゾートが運用されているので、富士見パノラマリゾートのHPをご確認ください。

周辺情報:山頂カフェ、山彦荘、マナスル山荘は文中で紹介したので、それ以外を。
車で来たならぜひ寄りたい温泉、ゆーとろん。

富士見駅前で時間をつぶすなら、おしゃれカフェ、KIZASHI station。

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