見出し画像

RCC早春神楽共演大会2024①




※長めの前口上


年末からず~~~っと遊んでおりましたが、
とりあえず決まった予定はひとまずこれで終了しますという訳で
朝から晩まで神楽を見に行きます!Rさんとご一緒します!!
2月18日(日)場所は広島市文化交流会館。RCCのサイトには『旧厚生年金会館』て書いてありましたありがとうございます
古い広島の人間は、コレと郵便貯金会館(※現 上野学園ホール)の名前が未だに覚えられない…というかどっちがどっちなのか自信が無い。
今回はアステールの隣ですね!!!
日曜の朝、開演は9時半との事なのでそれに間に合う様に行けたらいいな。と
そごうバスセンターには概ね9時頃着いたので、コンビニで昼飯を調達したのち会場へ向かえばちょうどいい時間じゃん?と思っていたが
なんか。イヤ?意外と距離が…おやあ~~
結局開演5分前のブザーが鳴るタイミングでまだ会場内のトイレにいた私でしたが、でも大丈夫。セーフ~~~~
席は2階下手ヨリだけどステージ上で見えない場所はなくて、全体を見下ろすというかまあ見渡すような格好だった。
なんかRさんまだ来てないな!席集合だったけど、まあ朝早いですもんね!とか思ってとりあえず席で整える私
ほどなくして開演となりました。間に合ってよかった…Rさんまだ来ないけども

天岩戸 :原田神楽団


場内撮影禁止であったため梅を貼ります


あの有名な天の岩戸です。なので粗筋は大方知っておるのだが、でも神楽では初めて観る~~~と思ってたが理由としてそれは、
長いからあんまり上演される事が無いんかもしれん…?ていう…
通常神楽の演目は大体30分程度だけど、これは1時間あった。
簡単に言えば天照大神が弟である素戔嗚尊(スサノオノミコト)の粗暴ぶりにうんざりしてヒキッてしまい、人間たちが困るといった内容
世界が冬の夜の様になってしまってこのままでは…というので
神々が、天照をどうやって出てこさせるか!と一計を案じる…と。
その辺の話し合いがゆったり描かれており、エ~朝早かった私はちょっと眠…ウウウ

鬼が出て来て激しいバトル、という話では無いので
派手な立ち回りというものはありませんが
天岩戸の前での大宴会は楽しかった。最前列の客を煽る激しめのファンサ
そして扉を少し開けて天照が顔を覗かせた所を力自慢の神様(天之手力男神《アメノタヂカラオノカミ》…との事ですが流石に検索しました)が
岩戸をこじ開けて投げ捨てるとかそんな解釈をしておったのだが。
たぶん大体合ってる。(wikiで見たらもう少し細かい設定とかあったしそういえばそんな場面もあったな…と思ったがその段階で理解してなかった私)

私自身そんなに神楽を沢山観てるという事もないので〜〜〜
今回見られてよかったな!と思いました。開幕を飾るのには確かにこのお話だなぁー!という感じ。
鬼が出てこなくて戦いもないので、まあ穏やかというか…そしてめでたい。

神武  :筏津神楽団


そのまま いかだづ と読んでOKなんですね


この公演からRさんが合流っていうかほんとはもうちょっと早くから来てたのだが、まあ最初の演目が終わってから…と思ってたら長くて移動出来なかった!との事
た確かに1時間あったから…でも開演中も結構出入りというかあるのはあったので(推奨はされないものの)横通路の席だしよかったのに~とか言いつつ
そこはやはりミュージカルとかで観劇経験も豊富なRさんの事ですものね…!

『神武』なんか神武天皇の討伐隊が云々というお話だったかと思う。
前の演目が1時間あったので、こちらはえれえテンポが速く感じてエッもう終わり!?てなってしまった…。

神楽はある程度の決まった流れがあるというか非常に簡単にまとめると、
イケメン2人組が鬼を討伐して喜びの舞で終了という感じ。
ただ私はこの『神武』も初めて観た様な気がします…?
まあ、子供の頃に親に連れられてボケェ~~~と観ていた頃の記憶が主なため、その当時は当然漢字は読めてないし
そして神楽のセリフというか口上は、いわゆる候文(でも完全な古語でも無いんでないかと思…?)であるため
そんで歌う様な独特の抑揚がついている。
子供には全く理解が出来てませんでした!!!
なので大人になってから改めて神楽を観た時は多少はその難解(に感じられた)セリフも理解できる様になってたから、
ああ~~~古典というか古文の勉強も無駄じゃなかったんやあ~~~~
まあ初めて観たと言いつつ、流れは定番のお話であった。仮に子供の頃に見てたとしても覚えてなかったんかも…?

塵倫  :津浪神楽団


タイトル『じんりん』と読みます


塵倫…これはなんとなくながら子供の頃にも観てたかなという
ただどんな話というのは…エヘヘ
羽根がついてて、空を飛べる鬼が云々とかいう内容で
その背中に立派な羽根の刺繍のある衣装はボンヤリ記憶にあるような無い様な…
この話はクライマックスがやや分かりづらかったのと、(エッ今ので討伐終了したの!?的な)
合間の…アレは演出によるものなのか、イケメン一人でゆらっと舞う時間が結構長くてそれがどうにも不思議な空気を出していた演目だった…と思う。
あのソロ舞の空間はなんかよかった
通常は二人で舞う感じなんですけども、一人って珍しいなあ〜…と
でも全体の流れは定番でした!結局の所はイケメン2人組がry
最後は鬼を討ち取って喜びの舞。
古典的な演目ではあるものの、新しい演出も取り入れてあるのかな?…といった印象

そしてここまでの三演目、いわゆる旧舞だったかと思います。昔ながらの伝統的な優雅な(つっても結構激しいのだが)神楽でした。
今、各地の神楽公演とかで上演されるのってほとんとが新舞なので、旧舞はこういう大会とかでないとあまり見られない(気がする)
なので嬉しかったです!

※休憩が入ります


この段階でおおよそ12時
お昼です~という事で約30分休憩です!その間に食事をしますがホール内は飲食禁止のため、
ロビーか外でめしとなる。まあ外行きましょうか折角だし!つったものの
なんか思ってたより寒かったな?川沿いだったからかな?
その日は天気予報によると気温が上がるという事だったが、要するに『この季節にしては』だったのかもしんない
日陰だと寒かった…まあ凍えるほどではないとはいえ
ちょっと急ぎめにめしくって席に戻りました。(若干間に合わなかったが!)

八岐大蛇:北広島町神楽団


大きいステージで大蛇は嬉しいですよね!


この演目に関しては北広島町(広い)の合同の神楽団という事だったような気がするけど、冒頭の説明は聞き逃したのでよく分かりませんでしたエヘ
八岐大蛇って、まあその通り大蛇(※この場合は以下全部『おろち』と読んで下さい!)が八匹出てくる話なのだが
それをスサノオが退治してめでたしめでたし。大体そういう話
しかし田舎の狭いステージでは、そもそも大蛇八匹揃う事が珍しいというか
まあなんだったら五匹とかで上演されたりとかふつうにある。が
そこはやっぱり今回は街中のホールだから広いステージなので、
八匹出てまだ余裕がある~~~~!!!

そんでその大蛇は目が光るタイプだった。最近のはこうなっておるのか…
光るつってピカーっと光線を発射するとかいうのではなく、
常時赤い灯がともっている様な状態。暗闇に目だけが…みたいな演出がしてあった。ハァ~~~~
最近のはこうなっておるのか…
まあ最終的にはスサノオが大蛇を全滅させて(大蛇の首を取ってステージに置く)(これ投げる場合が多かったが今回は割と丁寧に置かれてたから、あっ乱暴にしたら壊れるもんね…と思ってしまった嫌な大人)、ただそこからが子供時代に見たものとは違っていたというか
そもそも大蛇って遅い時間…神楽大会なら最後…に上演される事が多くて、いたいけな子供だった私は寝ちゃってるか起きてても半分くらい気絶してました!
なのでオチは記憶してなかったのかもしんない!が
まあどっちにしろ今回の大蛇の結末はなんか新しかった。

大蛇を倒したらなんか剣をゲットしました!という事で、そういえばドラクエIIIのジパングイベでもヤマタノオロチ倒したら草薙の剣だか落とすなあと思いつつ
この剣は天照大神に献上というか奉納いたそう!と
スサノオによってそんなセリフがあるんですが、まずそれがとても聞き取りやすかった。
その段階では全く意識してなかったけど、もしかしたら言葉が現代調だったんかなあ…?でもそれなりに難しい言い回しだった気もするのだが
抑揚が控え目にしてあったのな?
とにかくこれは分かりやすく頭に入ってきたなあ~~と思ってました。で
スサノオは、面を着けた状態で舞われるのがまあ普通っていうか一般的で
今回も当然の如くという感じでそうなってたから、おなじみのとか思いながら観てたのだが(面だから当たり前だがどんな場面でも表情が固定されている)

最後…
スサノオが一旦ハケてまた出てきたら、中の人のお顔そのまま!面がない
ハプニングとかでなくそういう演出であったみたい。ビックリした
客席もどよめきと歓声と。という感じ
整合性という点では全く取れないんですが、でもいいんです
中の人イケメンだったから!!!!(舞い手の皆さんいいお顔されてます)
これなんかロサンゼルスでも上演したとかって話で、
まあ要するに凱旋ですね!なので恐らく演出とかもそのままなんでありましょうね。

ちなみに、ご一緒したRさんさにわの方です
全体の終演後に感想を伺っておると、
この八岐大蛇に関してはスサノオの持ってる剣がまっすぐだったのがよかった…との事
時代的に、日本にはまだ刀というもんが生まれてなくて
まだ(恐らく大陸伝来の?)両刃っていうのかしら。
刀(※日本刀)は片刃で反りがあるが、いわゆる剣は…
ファンタジーに出てくる西洋のものを思い浮かべると分かりやすいが、
まっすぐで両方に刃がある。言われてみれば博物館とか歴史の教科書で見た、いにしえの日本の剣の形というのも確かにそうですわね。ので
その辺の再現度高くてよかった!との事。ヘェ~~~~~~!
他の演目は概ね平安末期〜といった所なので、その頃になるともう片刃の日本刀が台頭しておる訳ですね。なるほど〜〜〜〜
こういう視点おもしろいですね!私には絶対無いものなので…ハハ(スサノオの中の人がイケメンとか思ってたもんねアタイ!!!!!

悪狐伝 :上河内神楽団


子供に人気の演目が続くなあと思っていた


大蛇は特別公演という扱いでした。で
それを経て、確かここからは神楽の次の可能性だかなんだかとにかく新しい事にも挑戦していくぞみたいな…(つってもこれまでの演目も恐らく独自演出入ってたとは思うが)
ここからは動きの激しい、いわゆる新舞がベースになるのかな〜といった所。

鬼でなく、悪い狐が出てくる話です
恐らく小坊主さん設定と思われる人物が出てくる(普通の坊さんかもしれんが)
その小坊主さんが袖から歌いながら現れ、まずその歌が現代風というか聞き取れるやつ。…おや?毛色が違いますね?
そしたら小坊主さんの現代語というか広島弁全開の客いじりが始まって、なるほど今回のMC枠はここだったのか…という
共演大会長丁場だし、合間にこういうくだけた演目があるのもいいですよね!これもこの大会ではどうもお約束らしいです(前に観に来た時は他の演目でこういうMC公演ありました!)

大体この狐自体が割と他でもおふざけ気味というか、
以前甥達を連れてスーパーの野外ステージで神楽見た時も演目がコレだったが(神楽団は違ってた気がする)
その時はMCこそ無かった…と思う…?が、
合間で舞い手さん方が客席に降りてきて握手とか撮影とかファンサタイムがあり、甥達も握手してもらってました狐と。
この狐って、面でなくモフモフの着ぐるみスタイル(顔はそれなりに怖い)なので
全体にまあそういう方向性になりやすいのかな?

そうした事で小坊主さんの客いじりののち、
しかしとうとう狐と対峙して(この時客席のキッヅから「うしろうしろーーー!」の声が飛んでいてわろてしまった)
小坊主さんは狐にやられてしまい…という所からは、いつもの流れに戻る
イケメン2人組の出番。
最終的には狐は討伐されて喜びの舞ですが、まあ小坊主さんは結局どうなったんだろう(その後のフォローが特に無い)と思わんでもなかったのだが、
でもおもしろかったです!

小坊主さんのトークは神楽の演目そのものとは特にリンクしてなくて、日常系というか…
中の人の奥様が免許の更新に行ったら免許センターが休みだったから帰ってきてから怒られたとか
なんか太鼓の人にめっちゃウケてたのが印象的であった。(でも内輪受けに限定せず私が聴いてても笑ってしまった)


※その②に続きます


という事でここまで素人が語る5公演分の感想文になりました。
残りはまた5公演、ちょうど折り返し
②は横田神楽団による『吾妻山』からです!


横田は広島神楽界の大谷翔平


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?