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RCC早春神楽共演大会2024②

続きです!


吾妻山    :横田神楽団


横田は広島神楽界の大谷翔平(再)


なんか終始、妻が!妻が!言うてる感じの個人的には変わった内容だなあという演目でしたが
そこも最後に種明かしがあって納得した。

神楽に出てくる女性…というか姫って、概ね9割は鬼なんですが…つか
この話にも鬼に変わる姫っつか鬼女も出てきたが、そうでない普通の姫も出てくる珍しい演目。
その普通の姫ってイケメンの妻で名前が五月姫!
その五月姫とイケメン二人(夫と従者)と、三人で旅をする過程で
妻を休ませるべくどっかいい所を!と言うとる所にいい感じのお屋敷?があったから、そこの主(女性)(実は鬼)に五月姫の事を頼んで自分達は先に行きますみたいな
まあまあツッコミ所はありますが(私のまとめ方がgdgdなのもあるが大きく外れては無いと思うよ!)
二人が発ったのち、鬼女は正体を現して五月姫を襲うんですが
一方でイケメン達もなんか胸騒ぎがする!というので戻ってきて、
そこで一戦あったのち鬼は討ち取られて五月姫も間一髪無事だったといった所…だが
妻をひどい目に遭わせてしまった事は痛恨の極みであり、その反省を忘れないためだかにここは我が妻の山、『吾妻山』と名付けよう!とそこで幕。
なるほど熱い妻推しはそういう事だったのか。五月山とはせんのやな…

これ横田のオリジナル演目なんかなあ。
話の流れにしろ、ちょっと最近ぽいっちうか
鬼女以外の姫が出てくるとか珍しいので、子供の頃に見てればその点で覚えてそうなもんなんですが。
個人的には今回初めて観ました!そればっかりでないか…ヘヘ素人だもんでヘヘ

横田は名実とも広島の神楽界のトップっていうか、
そもそもあんな不便な所(※一部では有名な安芸高田市です)に専用劇場持ってて客が呼べるってすごいよなあ!!!と思う。
RCCの共演は本当にレベル高い大会だと思うんですけども、その中でもやっぱり別格っていうか~~~~
そんで主役の舞い手さんは若い人なのかな?という印象でした。声が
まあ、重い衣装つけて概ね30分(出ずっぱりではないものの)全力で舞うんだから若くないと体力的に無理やんけという一方、
でも技術もすごいんですものね!!!これは横田だけでなく全ての皆さんに言えますが!!!

義経 奥州平泉:琴庄神楽団


琴庄で『きんしょう』


タイトル通り義経の最期を描いた演目だが、
なんか2010年台に発表されたばかりという事。新しい話なんかなとは思ったが、そんなに最近だったとは…
神楽では珍しいポイントがふたつ、
まずは鬼も狐も蛇も出てきませんでした。悪役(?)が人間
それと悲劇のまま終わる。まあ晩年の義経なのでそれもそうなんだけども
前半は弁慶の勧進帳中心で、後半というか最後は弁慶の立往生だった。
もしかして弁慶が主役だったんけ…?いや
やっぱりメインはキッチリ義経だったけど、そんでまたこの義経が世間が描く通りの悲劇の貴公子で…そうでしたね…!
鎌倉殿を経由した私、どうにもバーサーカー九郎ちゃんのイメージがイヤっ違うのよ!あっちの方が!異質なんですよ!!!こっちが王道よ!!!

通常は敵を討ち取ったのちは喜びの舞となりますが、
今回は死地へ向かうラストバトルを控える身である。皆最後までよく着いてきてくれた、
ここで舞い納めとして我々また高天原で会おう…みたいな義経の口上があり(人間がシンプルなので泣いてしまった)
そして皆それぞれ舞台を去って行って、そこから弁慶の立往生エンド。…
こんな言い方もなんですが、子供には少し難しい話かも分からん
セリフ多いしかなり異色の演目なんだけど、私は好きでした。これは大人になってから観られたのでよかったな~。

葛城山    :曙神楽団


スリル満点の演目だった


これ昔は『土蜘蛛』つってなかった?と思ったんですが、
まあ蜘蛛の鬼が出てくる話です。全体の流れは定番に戻るものの
蜘蛛の鬼なので、糸の妖術(だったと思う)を駆使してくる厄介な敵。で
この糸が見た目にもハラハラするっちうか、
とにかく舞い手さんに絡みまくるので(※糸が)そっちが心配になってしまう!まあソレ自体もう失礼な事なんだろうなとは思うのだが!
そんなの想定の上で舞ってらっさる事だろうけども。途中糸がイケメン二人の足に絡んで繋がっており、ゴスペラーズの『永遠に』が私の脳内で流れてしまった…
でも勿論そこからのハプニングなんてありません!糸が絡んでも颯爽と舞うイケメン二人(むしろそうして散らばった糸を集めている節もあるんかなあなどと)
最後は蜘蛛の鬼を討ち取って喜びの舞です!

そんな感じなので見た目にも一層派手で印象に残る演目であります。
色々分かってなかった子供の頃の私も、流石にこれはしっかり記憶していたからこそプログラム一覧を見て(今回は『土蜘蛛』は無いんだなあ~)とか思ってたから
実は~~って感じで観られて嬉しかった。ハラハラしましたが。
そんだけ大人になったという事ですヨネ…子供の頃はそこまで気にしてなかったもの糸とか…

結局タイトルは今は土蜘蛛じゃなくて葛城山なんかな。と思ったが、なんか他の神楽団では土蜘蛛名義で上演されてる事もある様子…?(詳しくは確認してないです!)

滝夜叉姫   :宮乃木神楽団


人気演目が続きますね


こちらも見栄えのする演目
平将門の娘である滝姫が、父の怨念を受け継いでだったかなんだかで鬼になって云々といった話です。
これは鬼の大面への早変わりが見せ場!なんですが、それ以外でも
なんか照明の使い方がすごくこう~~~。近代演劇っぽい演出とでも言いますか
今回とてもエンタメしている…と思いました。まあ大きいホールだからこそなんかしら。

そして大面の早変わりはやっぱりすごかった。アレほんとにどの神楽団であっても一瞬なので、(ちなみに横田は前を向いたまま変わった)(意味が分かりませんね?)
どうなってるんでしょうね。これこそ妖術ではないか…。で
最終的には、イケメン二人に部下共々滝夜叉姫も討ち取られて…となるんですが
そうしてトドメを刺された後、最後に姫の姿に戻って(※これも早変わり)絶命という
この演出もまた初めて観た。なるほど
冒頭まだ姫の姿の時、面がついてるの珍しいなあと思ってたけどここへそう繋がってくるんであったのか。
大抵は舞い手さんの姫メイク(※そこまで無理は感じないです)で舞われるけど、最後に姫に戻るならそら面の方が印象を残しますわいね…。

この話、イケメンと姫の間に仄かな悲恋要素が無いでもないんでないかと解釈する向きも一部ではある様なので、
今回はその辺にも焦点が合ったのかなあ。と思いました。

紅葉狩    :大塚神楽団


実は身内がいる大塚神楽団


さて各演目の感想文を述べて参りましたが、この紅葉狩が最後です!
長い一日だったけど、終わりと思うと寂しいナ~~~~となっていた私
こちらも人気のある演目ですね!
三人の姫(鬼女)が出てくる華やかな話。

イケメン二人が紅葉狩に興じておったら鬼女達に誑かされ酔わされて●されかけるが、なんかしらの横槍(神様だっけ?)が入って鬼女達は一時退散
イケメン達が神様から刀を賜り、改めて鬼女討伐へ。といったような話。だと思う
なんちうかイケメン脇が甘いというか、じっさいどうなのよと思わんでもなかったのだが(子供心にも…)
まあ最終的には喜びの舞となる。この話には悲恋要素は無い…のかなあ?どうなんだろう

結局の所、口上とかは全部キッチリは聞き取れてないし意味を考えてる間に場面が展開しておるので、
なんとなくこうかな???くらいの理解で進んでる気がする大人になった今でさえ!まあ
その程度でも粗筋は大体分かるし、ほとんどの演目は決まった型に沿ってるからなんとかなる!!!
こちらも鬼への早変わりとか上手だったナ〜〜〜。
皆様お疲れ様でございました…。

子供の頃は、(衣装が)キラキラしてかっこいいとかまあそんなような感想でしたが
大人になればもうちょっと踏み込んだ視点も持つ様になってきます…という訳で、
ここから以降はそういう話をしていこうかなっ。


※神楽のメタ目線について考える


大抵どの演目でもそうですが(奥州平泉みたいな例外もあったが)、神楽は最後の喜びの舞が終わると
舞い手さんは客席と楽器隊に一礼して舞台から去っていく。これ
なんかすごい不思議だなあ~?と思っておりました。
ミュージカルとか舞台でもカーテンコールというもんがあるけど、
それは一旦幕が降りてまた上がって…というワンクッション置いたもの。それに、観客の拍手に応える俳優さん達の笑顔は役を離れた中の人のもの…という印象だが
神楽の場合は喜びの舞から礼までがシームレスなので、
そのため礼の所作も登場人物そのままの優雅なもの。なんかそこにドキッとしてしまう!
観客である我々は現実世界の神視点にあり、それなのにファンタジーの住人達がこちらを認識してるのか~…と最後に気付かされるという…(いかにもめんどくさいヲタ視点)

それを特に疑問もないまま当たり前に受け入れて、イヤ~今回もよかったねえと礼に対しても拍手を送っておりましたですが
考えてみれば…な空間でありますよねっ。登場人物の体のままで楽器隊に礼をするってのもおもしろいよね。(でもその一連の流れ私めっちゃ好きなんですよねフフフ)


大人になると見方が増えていいね!


※ステージが広い…という事は


子供の頃に見ていた神楽は、町立体育館だったりお寺のお堂だったり、または神社の境内に強引に作られた特設の舞台であったりなど。いずれも狭くて寒かった
また、上河内の小坊主さんも「こんな広い会場で」と言われておったが
じっさいほとんどの神楽団の皆さんは、普段はこれよりもっとずっと狭いステージで舞われてるんだろうなあと思ったり。
ソレがダメというんではなく、むしろ神楽ってそういうもんなんですよね!?
逆に広いステージのが不慣れなんでないかなあ~~~と…。
勿論、今回は広さを生かして遠近を表現とかそういう演出も沢山見られたし、その辺はやっぱ流石だなあと思ったんだけど
でもやっぱこう。丁々発止の斬り合いの場面になったら舞い手さん方の動きっつか、足捌きがステージの半分に限定されるといいますか…
これどの神楽団もみんなそうだった。
いつものスペースがひょっとしたらそのくらいなんだろうか…と…


こんな図で申し訳ねえと思っている


左の楽器隊の皆さん方(楽器です)は、奥から大太鼓・小太鼓・銅拍子…こちらは手打ち鉦と言われてたような・横笛です。
その楽器隊の皆さんのスペースから、横に区切り線が引かれた様な
斬り合いの場面になると、舞い手さん達はその範囲内から出てなかったので
それもすごいなあと思って~~~~!!!
そんだけ体に染みついてらっさるのかなあって!!!!
まあ確かに舞台から落下するなんてあったら大変だし(そんなの見た事ないですが)で
今回は広いステージであったものの、
でも狭い(そして天井が低い)舞台でギッチリしながらあの華麗な舞っていうのもまた神楽の魅力のひとつではなかろうか。
狭いけど、窮屈さを感じさせなくて
鬼とイケメン達が入れ替わり立ち替わり。楽器の音色と歌声も相俟って、なんかもうほんとトランス状態っていうか…
それが田舎の神楽なのよねえという感じです。田舎っちうか私の思い出(まあ田舎ではある)


※私の祖父母について


始まるよ!自分語り


そもそも子供の頃に親に連れられて神楽を観ていた私…ですが
母が県北の出身で、そこは神楽が非常に盛んであったというか今でもそうであるので。まあ過疎化に悩まされている田舎町でもあるんだけど…

祖父が元気だった頃はまだ田舎町もそこそこ賑わっていた。
秋になると毎週末どこかで神楽大会が開催されており、中でも大きい大会の時に母と帰省して観に行ったりとかしてました。で
祖父はその界隈では知らない人がいないみたいなチョーーーVIPだった。らしい
なんでも、地域の神楽を中心になって発展だか復活させたのが祖父だったとか…なので
母と伯母は今でもほんとに神楽にうるさいBBAだったりとかします。
私はそこまででは無くて、なんなら子供の頃は大して興味が無かったじゃない!て今回は母に言われた。が
興味無かった事はなくて、一応それなりにワァ~キラキラして楽しいカッコいいなあ~くらいの平均的な感想は持っておったが
私の弟が神楽に当時どはまりしてて、恐らく母の関心もそっちに行ってたんでないかと思われる。
まあ
とにかくそんな縁もあり、今またこうして機会があったら観に行きたいな~くらいの神楽好きに育ちましたのよ私も…(弟も今も神楽好きみたいです)
祖父が存命だったら喜んでくれたかしらとか思ったりもするんですが、どうでしょうかねフフ
ちなみに今回は祖母の帯をリメイクしたバッグを持って行きました。


帯リメイクバッグ!(母が縫った)


…しかしまあ祖母は、神楽については正直そこまでは…?だったかもしれん…
祖父みたいにトチ狂っていた記憶は正直あんまりないものの、だがそんでもなんかしらご縁のものを身に着けて行きたかった!じいちゃんばあちゃん見てるー!?

祖父はあの時代の人にしてはという感じで祖母の事を非常に大切にしていて、祖母もまた。
なんか家系図を辿ると福岡は黒田藩のご家老に行きつくとかいう、祖母は世が世ならお姫様という人だそうでしたが
そんな祖母がよくあんな大田舎に来たよなあと未だに思う。福岡は当時から都会だったのに。
結局ラブラブだったんだと…フフ…ってまあ
やっぱり祖母はよそ者というんで結構な苦労があったとは聞かされておったけど、でもだからこそどこの誰であっても分け隔てなく接しなさい!という考えだったそう。
祖父はそういう立場なので、家での接待とかもしょっちゅうだったし
祖母はそれはあんまり歓迎はしてなかったそうだけど、でもそういう不平不満は祖父に(だけ)は一切言うてなかったもんだから
祖母が亡くなった後も祖父だけは、アレはほんとに気の弱い女で…つって娘と孫たちに一斉に否定されていた。(かわいそう)

つってまあ祖母もそんな意地悪BBAだった訳では全然無かったですけども、むしろ情に厚いっていうか!ただ厳しい所はキッチリ厳しい人だった…らしい。姫なので
正直、かなり下の方の孫である私は優しいばあちゃんだったという印象しかないんですけど(でも母や伯母や従姉達に言わせると、どうもそんだけという事でも無…)

まあとにかく、懐かしかったなーー。という話でした。


大人になるとry

という事で、神楽の話?は以上でございます。
今年もすごく楽しかった…来年の共演大会の日程も既に決まってるとの事で、2月23日つってたっけ?
皆様また来年こちらで元気にお会いしましょうね!と司会の女性の方が仰ってたが、
まあそうですね…神楽の客ってとsiよりが多ry

とにかく私も元気を頂いた~~~
どの神楽団の方々も、そして楽器の皆様方の歌と演奏も最高でした!
二階席ってちょっとステージからは離れた位置だったけど、それでも体に響く力強い演奏だった。今でも笛や太鼓に鉦の音が脳内で響いております。
3月は私は繁忙期に入りますが、神楽の力でもって頑張っていきたい
本当に素晴らしい時間をありがとうございました!


※終演後の話(突然の刀剣乱舞)


という事で朝9時半から18時45分まで神楽を観ていた我々でしたが、終演後さてどうしましょうか。
Rさん(さにわ)が、アニメイトで刀剣のグッズの受け取りがあるのでそれ寄ってからめしに行きましょうという話になりまして、
ワ~普段行かない場所に行く!
なんか明石さん?だったかな?の写しが展示されてあるからそれも見ましょうという事でしかし、
その明石さんの写しがどこにあるんでしょうねえ!?
コレ、店内放送で二階って案内が実はあったんですがよく聞いてなかった。ので
よく分かんねえからとりあえず全フロア見てみましょう!じっさいその時ニ階も回ってたはずなのに気付きませんでしたね…w
三階と四階まで上がってしまった。その四階はなんか別の会社?運営?になるのかな?
中古のグッズ売買というので、ヘェェ~~~~~~~色々あるんだなあ~~~~~~~~と思いながら見て回るものの、しかしここには明石さんの写しは無さそう。
さて…と思ってたら、急にRさんが「あっ!」て言うから
あったのかなと見てみましたらそこはとうらぶのグッズコーナーだったんですね~~
アリ地獄かという勢いではまっていくRさんだった。


時間無いのに!すみません!!!と言いながらもグッズの棚から離れないRさん


とうらぶって来年10周年なんですね!
Rさんが始めたのはココ5年以内くらいかな?なので、
それより前に出たグッズとかは持ってないから!!!と(こちらから聞いた訳ではないのだが)
そうなのかあ~~~
しかしいろんなグッズがあるもんだなあ~~~~と思いながら、
元々通販で店舗受取に指定してたグッズを受けとってそれから明石さんの写しを見ようというだけのはずが、
気が付いたらRさんの両手には大量のとうらぶグッズが。フフ…
まあやっぱりこういうのもご縁であり、買わないで後悔するより買って後悔しろっていうし!そもそも買って後悔しないじゃん!!!などと…(申しており)


明石さんの写しは下りエスカレーター前にありました


当初予定してた店は、気が付いたらラストオーダーの時間を過ぎてそう。という訳で
でもレストラン街は22時までやってます!じゃあそっちに行きましょう!
予定外のお導きでめっちゃ動揺の見られるRさんだったが、
思えば前回(去年は行かなかったので2022年春)の共演大会に来た時にも終演後にとうらぶの大きいイベントが発生してRさんが大変な事になっていた。
なんですかね共演の後はなんか刀関係で爆弾落ちるとかあるのかな???
来年の話をすると鬼が笑うとは言いますが、
でも大丈夫。最後は喜びの舞だから!
Rさんもありがとうございました。笑


来年も楽しみですね!w


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