多くの人に・・

私は幸ハウスの存在を多くの人に知ってもらいたいという気持ちを強く持っています。

癌という病は、ある日突然、自分が健康だと思っていてもやってきます。私の場合はそうでした。振り返って・・そういえばあの時ちょっと具合の悪い時があったかも?って思っても、癌の原因ってお医者さんでもわからないんです。だんだん・・解明されつつありますが、特定は出来ない。食事だったり、ストレスだったり、いろんなものが混ざり合い複合して、癌が発症します。そして初期は自分で気が付かないうちに進行します。風邪で熱が出るなど、症状に出れば、休みをとったり、薬を飲んだり、対処できますが、癌の場合はそうもいきません。

今、癌は昔のように、癌イコール死というような病気ではなくなりました。現に私も乳がんになりましたが、こうして生きています。でも告知されたときの私の中の知識は、癌イコール死でした。告知された時、なぜか小学2年生の息子が学校へいきたくないといったので、休ませて、一緒に検診の結果を聞きに行ったのです。息子はそばにいただけて、告知を受けた時は私一人でした。でも病院で受けた告知の瞬間、呆然とする私を見て、ニヤッと笑うお医者さんの顔、頭が真っ白の中、とにかくバスの乗って、家に帰りつかなくては・・と思ったことを覚えています。

あの時、息子がいてくれなかったら、死んでいたのかもしれません。私はブレーキがない衝動的な人間なので・・病室から出て、、、、呆然としている私に気づいた息子は、あせって、どうしたの?どうしたのと聞いてきました。私は・・・どう説明したらいいか、わからず、とっさに宝くじがあたるかもしれないんだよと言ったことを覚えています(苦笑)宝くじに当たるくらいありえない悪いことが起こったということでしょうかね???息子に心配かけたくないという気持ちが強かったのかもしれません。どうやって家まで帰ったかは覚えていないけど、それからは自分では考えられないような人生が始まったのでした。

もうどんな病気かもわからない、どうしたらいいかもわからない、転勤で来た土地なので、子供をあずけられるような知り合いもいません。まさにパニック状態というのはあのことだよなと思います。

あの時、幸ハウスのような、私の話を聞いてくださる場所があれば、またあることを知っていれば、衝動的な私でも落ち着きを取り戻せたかもしれない。

そんな思いが今も強くあるからこそ、幸ハウスの存在を多くの人に知ってもらいたいと思っています。

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