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耳からでるおなら

夢をみた。

わたしの身体の上から下へ
風が吹きつけている。
わたしが上に動いているのか
風が上から降ってくるのか
上が眩しくてわからないが
とにかくビュンビュンと勢いがある。

周りには銀色や黄色
金色や赤色
キラキラしてるけれど
とても落ち着いた感触の
魂のようなものが
浮遊している。

よくわからないのだが
なんだかとても
安心して目が覚めた。

このところ
老いること死ぬことを
肌で感じることが多い。

正月に会った両親や
集落のおじいちゃんおばあちゃん
思いがけない訃報
自分自身の身体の変化。

身体は消耗品で
人生はあっと言う間だ。

それを思うと
こわくなることがある。

今は
この今いる世界が
あたりまえだと感じやすいけれど
本当の場所は
あちら側なのではないか。

そこは
とても安心できる場所。
だからこわくない。
こわいと思っちゃうけど
こわくないから

とにかく
今ある貴重な世界を
堪能するのがよい
と夢の中で感じた。

あたりまえだと思っていることは
ぜんぜんあたりまえではない。

おならだって
耳からでることもあるかもしれない。
夫がボディビルをはじめるかもしれない。
屋根裏にいるのはネズミじゃなくて
小人の家族かもしれない。

たくさんびっくりして
好きなことで
身体中をいっぱいにしたい。

さあ
きょうもいいお天気。

身体をつかって
やることがたくさんある。

*ふやよみ あおきさとみ*


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