ユーフォ3 7話 自分に向いた思考
部長でなかった久美子は黒江真由のことを理解する必要がない
気になりはしてもそれに労力を使うかと言われればそこまでは行かないんじゃないかな
部内をよりよくするためという部長だからこその大義にささえてもらって、真由がどういう人物か知ることができている
俺には人を知るための大義名分がない
なんとなく気になるあいつがどういう人間かに時間をかけるのは難しい
この世の大体の人間はわざわざ知ろうとも思わないのかもしれないし、恐らく自分も似たようなものである
これに気づいたからといって「よし、これからは人にもっと興味をもって話そう!」となれるほど中高の頃に比べて自分に余裕はなくなってしまったし、それをしたとしても何かいいことが起きる想像もつかないのだ
でもなぜだか悲しい
お互いに理解出来ればそれがいちばんいいことだろうに、それを諦めるしかないのか
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