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まるっと受け入れる

先日末っ子が通うふたば組で、みんなで子育てに関する本の一部を読みました。

『人生の朝の中に(羽仁もと子著)』より「子供自身に考えさせる」という部分です。

内容は題名の通りなのですが、その中で以下の部分が心に残りました。

「子供たちは自分の親はどういう意見を持ち、またどういう性質を持っている人であるかということを知ることが大切で、それは親々がすべての場合において、偽らず飾らずに天真爛漫な行動をすることによって了解し、真実に親の意見に推服することも出来、またある点は私にはそう思われないと考えてみる気にもなり、親の長所に対しても欠点に対しても同情ある観察をして、その全人格を愛慕するということは、そこから起こると思います。」

親として、自分の意見を子に示すことを意識していようと思いました。

そこに批判や善悪はなく、ただ「自分はこう思う」ということを伝える。判断は子供自身で決めることなのだなと。

そしてそれと同時に親が子に対しても同じことが言えるなと感じました。

ただ子供の話を真剣に聞く。

子供の欠点と思われることは、親の至らなさの表れではないかと感じて拒絶しがちなのですが、本当はそんなことは全くなくて、

丸ごと受け入れられるようによくよく向き合うことが大切だなとこの部分を読んで思いました。

「和みのヨーガ」や「認知真理学」のお陰で、丸ごと受け入れられたら、欠点と思われたところは長所であったりするのに気がついた経験があったから、今回はこの部分がすーっと入ってきたのでしょう。


羽仁もと子の著作集は同じ部分を何回か読む機会があるのですが、毎回違う部分が印象に残ります。

意味の分からなかった部分が腑に落ちたり、逆にこれはちょっと今の私の考え方と違うなと思ったり。

読むたびに新たな発見があり、面白く思います。

しかもそれが大正から昭和初期にかけて書かれたものである事も興味深い。

今とさほど子育てに関する問題は変わっていないのだな、と分かります。

根っこの部分は変わらないのですね。


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