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照れくささに勝てない自分

今日で同期と過ごす時間も終わり。

同じグループの中でこれから離ればなれになる人に、どうしても感謝を伝えたい人がいた。

その人はいつもガハガハ笑ってて誰とでも変わらない態度で飾らない性格で。
周りを大切にする、側で気づかないうちに支えてくれる、笑いをもってきてくれる。
私にとっては唯一といっていいほどそばにいてほしい存在になっていた。

『感謝を伝えたい』
そう思い、手紙を書いた。
LINEで今時メッセージは送れるけれど、手紙というものにとても意味があると思ったから。
『渡せるか分からないけど書いてみよう』

突然長いと引かれるかもしれないから手のひらで十分収まるサイズの便箋。
昔使った便箋、まだこんなに残っていたんだ。折りたたむと内容が見えなくなる上にうさぎの顔がのぞいているのが可愛い。
いいのがあった。ふふっと笑える。
書いている自分にもなんだか笑えるけどあたたかい気持ち。

一緒に渡す口実になると思ってチョコまで買った。タイミングはどうしようと思った。
だけど、渡せなかった。


『渡せないかもな』とも思ってたから。渡してどうなるのか自信がなかった。渡さない方が楽かもしれないとも思った。相手にとって私みたいな存在は変わらずたくさんいる。控えよう。
そんな寂しさが私の頭を通過し、私はいつも通りを選んだ。
そうすることで照れくささに勝てない自分を守ったのかもしれない。

本当は感謝を伝えられる人になりたかったなと思う。伝えたかったことは嘘じゃない。今日は伝えられなかった。でも、これからは自分の中だけにしまわずに、相手にきちんと伝えられる人になろう。





私は手帳にしまっている大切なお守りがある。

友達にもらった手紙。
大切な人からの手紙。

じわじわと心があたたまってきて幸せな気持ちになる。相手の気持ち、愛、伝わってくる。

わたしはまたいつ手紙を書くんだろうか。
母の日が近いな。

う〜ん。
照れくささに勝てない自分から卒業できるのか。


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