春の風に誘われて
季節は刻一刻
色彩を豊かに
心はゆらり、ゆらりと
少し前を歩く
春の風を追った
眠りから覚めた森は
今か今かと
地上に飛び出そうとしている
小さな芽の声に耳を傾け
どっくん、どっくんと
大地を鳴らした
春を待ちわびて
カレンダーをめくると
昨日のキミとあたしが
記憶の箱に仕舞われ
ふたりは
大きくなったり
小さくなったり
ゆらりゆらり
どっくんどっくんと
愛を育んだ
愛する。という
温かくて
限りなく静寂な瞬間に
ただ
ひたむきでありたい
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