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退職・雇用保険・職業訓練

退職

27年、長いようで短いようで、長かった。
2021年12月一杯で席が無くなる・・・俺、本当に辞めるんだな。
自分で決めた事なのに、しばらくは冗談のように感じた。
そして、会社を辞めても生きているという当然のことが不思議だと思うおかしな感覚を抱いている自分を発見した。

働かなくても生きてていいんだ・・・

更に、当たり前の日常を自分で壊した事に対して「本当に良かったのか?」という素朴な疑問が何度も浮かび上がってくる。
習慣の力なのか、責任感なのかわからないけど、過去の自分が抵抗しているような不思議な感覚が毎日毎日訪れた。
さすがに気持ち悪く感じたので、あえて不規則な生活を心がけた。
寝たいときに寝て、起きたいときに起きる。やりたいように、好きなことを自由に。

この自由に過ごすというのは、とても有益だった。
まず体調が良くなってきた。
不安が無くなってきた。
本来、人は皆自由で自分を犠牲にしすぎると不幸に偏っていく事を感覚的に悟れた。
明るい未来を思い描けるようになった。
これまでの目線がいかに偏っていたのかを知る事ができた。

そのつもりは無くても、だいぶ自分を犠牲にしてたんだな。

当たり前の日常には安定があったけど、そもそも安定ってなんだ?価値あるものなのか?生きたいように生きる事も安定と同等かそれ以上に価値がある事なんじゃないか?
色々な疑問や思いが交錯し、ゆるやかに、やさしくほぐれていく。
そして、自分を色々な角度から見つめ直した。
自分本来の姿とは?記憶を何度もさかのぼった。
少年時代~学生時代~入社前、何を考えどんな行動をしていたのか。
確実に成長はしている。
ものの考え方が全然違う今の自分。
しかし、本質的な部分は変わっていない。それがアイデンティティーなのかもしれない。
ストレングスファインダーなる自己分析もやった。
なんだかんだで思考は巡り、1冊の本がかけるくらい「人生とは何か」を考えてしまったので、そのうち別の記事にしてみよう。

そんなある日、今後の金銭面の事を考え始めた。
当然、退職願を出す前に退職後の金銭面でのシュミレーションをしていたので問題無いと思っていたが、時間が沢山あるので、色々調べてみると、

雇用保険

4月中旬まで無収入という事が判明した。
あれ?3月じゃないのか。
12月に辞めて4月って事は実質4ヶ月じゃん・・・
そもそも自己都合退職は悪なのか?制度自体がパワハラだし、虐めだよ・・・
自己都合とせざるをえなくて辞めてる人も沢山いるでしょうに・・・

しかし、4月まで収入ゼロはながい・・・
長すぎる・・・想定と違う。どうしよう・・・(汗
なんとか早く受給する方法が無いのか?自己都合を会社都合に変更できないか?
あるにはあるようだが、会社と交渉しないといけない。
それだけは絶対嫌だ。

だったら、2ヶ月の給付制限という虐めを甘んじて受けよう・・・
しかし、更に調べていると思いがけない情報にぶつかった。
それは職業訓練だった。
なんと、訓練を受ければ、訓練初日から雇用保険を受給できる
私の場合2月から通い始められれば、4月の受給を3月にスピードアップ&初回から満額&訓練手当2万円GETできる&月初開始なので支給日計算もしやすくなる。
なんて素晴らしい制度なんだ。
しかし、この事を知ったのが12月中旬。
既に2月開校分しか申し込めないタイミング。
申し込んでも審査があり、入校できるとは限らない。
でも、申し込んでみよう。

職業訓練

申し込みはハローワークで申込用紙もらって、説明聞いて、色々な職業訓練の内容を調べて選んで、写真を貼って、申し込み用紙に記入してハローワークに提出する。
私の受講した講座は面接や受講試験が無かったので、申込用紙に記入する内容で全て判断されると思い、可能な限り考えて、練った内容で申し込みした。
流れは下記のような感じ。

  • 12月末 退社

  • 12月中旬 職業訓練を知り、電話で問い合わせる。1月からの分は間に合わないので1月に離職証提出と合わせてハローワークに行く事にする。

  • 1月上旬 離職票がいつ届くかわからない不安と職業訓練が受けられない不安からハローワークに相談に行き、職業訓練の用紙をもらい、説明とアドバイスを受ける

  • 自分にふさわしい職業訓練を探す(インターネットか知識系)

  • 自分に不足している知識、簿記・会計の訓練を見つけ、絶対受講したいという想いで申込用紙を丹念に書く

  • 1月中旬 職業訓練申し込み

  • 1月下旬 2月からの職業訓練合格通知

  • 1月下旬 ハローワークにて訓練開始手続き

  • 2月1日 職業訓練開始(同日ハローワークに雇用保険関連書類提出)

簿記・会計の3ヶ月コース
正直、この職業訓練を受けようと思ったのは、雇用保険支給が遅いから生活苦の側面もあり、ある意味不純かもしれない。
でも、簿記は自分に不足していた知識だった。
個人でも学べるが、ハードルが超高く、嫌いになれる自信もあった。
あまり重んじられていないが、様々な管理職の職能として、会計知識が備わっているという事は会社の経営能力に直結する重要度があると思い申し込んだ。
とにかくこの制度は凄い。素晴らしい。
自分で払っていた雇用保険が元資かもしれないけど、それでは足りないくらいの制度。
改めて日本はとてつもなく弱者に優しい国だと思った。

だからこそ誓った。
真剣に、まじめに、サボる事無く、授業について行き通い抜き
いつか何らかの形で国民全体に還元したいと。

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