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家族がなくなった話21

母が亡くなり、その4年後に父が亡くなり、相続手続きも終えて、私の属していた家族がなくなった経緯。
全部終わり。


父が亡くなってから1年半が過ぎ、やっと全部片付いた。

父と祖母の相続手続きは終わった。
祖父の名義のままで残っていた株式が見つかり、その手続きも済ませた。

土地の引渡しも終わり、今ごろは更地になっているはず。

税金も納めたし、確定申告も終わった。
登記情報に住所が残らないよう引越しもした。

弟と叔母分の分配金を振り込み、報告書を送った。二人の確定申告書も作って送った。

父の3回忌と母の7回忌は私が仕切ることになっているから、来月まとめてすることにして日程調整も済ませた。

これで弟との付合いも最後だ。

子供の頃、私が「100点を取って当たり前。100点以外は0点と同じ」と何をやっても叱られるのに対し、「あの子はやればできるんだから」とちょっと何かすると褒められる弟をずるいと思っていた。

これは本人の問題ではなく母の接し方の問題だけど、大人になってからは、弟自体が「他人だったら友達やめるレベル」で嫌だ。

気に入らないことがあるとすぐに声を荒らげる。
その場しのぎの嘘をつく。
子供の頃から全然変わってない。
声が太くなったり、嘘で誤魔化す対象がお金に関わることだったり、むしろ大人になった今のほうがタチが悪い。

今回の相続で、何もしないのはともかく連絡しても既読スルーなところもイラッとする。

弟は弟で引越し先を教えないぐらいだから、私とこれ以上付き合いたくないのだろう。
私も引っ越したことを弟に言うつもりはない。

私の遺産が弟に渡らないよう自筆証書遺言を作って法務局に預けた。
あとはそのことを弟にそれとなく伝えられれば、今後お金がらみで巻き込まれることも防げるだろう。

両親がいなくなり、弟とも断交し、姪たちと会うことももうない。寒々しいとも思うけど、身内だからと嫌なヤツと付き合うぐらいなら、独りのほうが断然いい。

これでかつて私の家族だった人たちは、私の前から全員いなくなった。



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