「鎌倉殿の13人」43回感想
前回投稿で書き忘れましたが、「鎌倉殿~」ファンミーティングがありますね!
最終回トークショーもですが、NHKホールで開催されるファンミーティングも、倍率がえらいことになりそうだ…。
さて、「鎌倉殿~」第43回は、公暁の帰還→親王将軍内定→三浦義村(平六)の企み…と、いつにも増して胃の痛い回でした。
次回がいよいよ「雪の鶴岡八幡宮」になりそうですが、ここで「誰かを始末する動機があるかどうか」についてまとめます。(整理しないと、私が忘れるので)
北条義時(黒執権)
実朝→ない(親王将軍を推した以上、始末しても意味がないし、姉・政子にどう説明するのか)
公暁→ない?(あくまでも、彼が「頼朝における阿野全成」であれば)
源仲章→ある(実朝を朝廷かぶれに「誑かした」元凶)
平六
実朝→ない?(始末したとして、「従三位」政子にどう説明するのか(黒執権もだけど))
公暁→ある(まさか、トラブルメーカー気質を凝縮して仕上がるとは…この時代の「めのとの責任」は重い)
源仲章→ある(理由は黒執権と同じ)
朝廷
実朝→ない(「鎌倉リモートコントローラー」を自ら潰すのはあり得ない)
公暁→アウトオブ眼中(死語)
黒執権→ない(この段階では)
…狙われているのは、実朝よりもむしろ源仲章だ…。
「みやこびとの坂東人蔑視」のツケは重いぞー。
仲章みたいなタイプからバカにされるタチの私は、ムカついてしゃーない。
そして、一度は次期鎌倉殿の話が出ていた公暁(第39回)には、内々に親王将軍の話は通すべきでしたね。
そもそも、室町時代に「将軍家還俗ラッシュ(次期将軍になる嫡男以外は全員出家方針だったから)」があったから忘れがちだけれども、還俗って簡単に出来るものではないですよね…尼は還俗できないですし。
そしてそして、「政子が積極的に親王将軍推しなのは、(史実では)親王将軍と竹御所(劇中には出てこない、頼家とせつさん(若狭局)の娘)を結婚させて、源氏の血脈を保つためでは」というのがありましたが…
そうすれば、政子はむしろ「源氏の血脈に執着する悪役」。
(黒執権の「将軍家は源氏の者が代々」発言は、本気で思っている半分、「朝廷はこちらの意志に口出しするな」と仲章を牽制するが半分くらいの意味かと…誰かが一言言っておかないと、頼朝死後のゴタゴタの再現になりかねない)
黒執権はともかく、政子を「悪役」にするのは、劇中世界では無理があるよ…。
政子が大事にしているのは、血脈云々ではなく「息子が自由に政をできる」ことで、ここで彼女が「源氏の血脈が~」とか言い始めると、黒執権がそう思われているような「権勢を欲しいがままにする人間」レベルになってしまう。
で、今回一番怖かったのが、平六の「裏切り」。
で、平六の「裏切り」を、黒執権はどこかで必ず知ることになるだろうから、生きた心地がしなかっただろうな。
黒執権は、父・北条時政追放後からずっと、「もう俺死ぬ!」「北条族滅される!」と薄氷を踏む思いで、夜も寝られなかっただろうなぁ…
いったん北条が族滅の危機になれば、今は「希望の光」として描かれている息子・泰時も、母(最初の妻・八重さん)の後ろ盾がないから潰そうと思えばすぐ潰されてしまいかねないし、三番目の妻・のえさんはあの調子だし。
そもそも、何故公暁が鎌倉に戻ってきたかというと、鶴岡八幡宮別当が亡くなって座が空位になっていたからもありますが、彼に「居場所」を作ることにもあったのでは。
実朝にとっても「御家人関係からフリーのところにいる、源氏の血筋の者」は心強いだろうし。
しかし、次期鎌倉殿のことで鬱屈していた公暁は、もはや止められませんよね…次回予告のザンバラ髪といい。
そして、実衣さんの子(=実朝乳母子)の阿野時元の鬱屈も気になる…。
今回も、最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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