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「どうする家康」第38話感想

最終盤のキャストビジュアルが発表されましたね!

とても気になったのが、秀頼くんと千姫ちゃんの着物の色合い。
とくに秀頼くん、とても若い(秀頼君の享年および演じる作間龍斗さんは21歳)はずなのに、「真田丸」の秀次を思い出す色味(もちろん、同じものではないのですが)で、彼の末路が見えてしまいそうで…。

(2016年「真田丸」の秀頼さま(中川大志くん・当時18歳)&千姫ちゃん(永野芽郁ちゃん・当時17歳)は、一見凛々しい王子様(白と濃いめ青基調)&一見かわいいお姫様(黄色とピンク基調)で、これはこれで切なかった)

さて、「どうする家康」第38話は、秀吉の「暴走」と茶々さまの「たくらみ」が進んでゆく回でしたね。

茶々さまは、彼女だけ見ていると、30年位前の大河ドラマを見ているようで、見ていてヒリヒリしました。
美しい北川景子さんが、一瞬白塗り&引き眉に見えそうになるくらいに…。
(もちろん、悪い意味ではありません)

で、お市さまの「回想」が出てきましたが、ああしてお市さまと茶々さまを見ると、同じ美しい顔のはずなのにちゃんと違う個性として演じていて、「はまり役とはこのことか…」と思いました。

彼女は、秀吉を「利用する相手」としか思っていませんが(そして、生まれた子も…)、秀吉もまた醒めた目で「茶々は利用する相手」というのが何とも…ねえ。
でも、秀吉も人の子なので、茶々が身ごもれば喜ぶし、「誰との子だ」とは一瞬思うにしても、正気ではいられない訳で。
で、話題になるのが「茶々さまの第二子の父は誰なのか」。

何度も言うように、「数多いる側室の中で、寧々さまが茶々さまにしか子を産む権利を与えなかった」可能性もあるんだろうし。

(「織田から政権を簒奪した正統性」だけならば、側室のひとりに信長の娘がいたのだから、彼女との子をなしてもよいようなものの、信長の姪・茶々さまとしか子をなさなかった(少なくとも「秀吉の子」と認められる子は)のは、やはりお市さまの面影か…)

今回の物語の期間は「唐入り(文禄の役)」で、本拠・肥前名護屋でのあれこれが描かれました。
冒頭の「やつし比べ」は、作品によっていろいろな位置づけがありますが、「どうする家康」は「悲劇へ向かう仲の、束の間の息抜き喜劇」として描かれましたね。今後を考えると、割とオーソドックスな位置づけでは。
(「真田丸」では、「豊臣政権の危うさ」を「やつし比べの出し物が太閤殿下と被った」悲喜劇で表現していて、非常にピリピリしました…)

で、「元将軍・足利義昭」こと昌山が、秀吉と家康の「のっぴきならぬシーン」に乱入し、言うことを言うだけ言ってさっさと去っていきましたが。

演じているのが古田新太さんなので、還俗して「足利義昭」になる前、高僧だった頃の彼は、気のいいお坊さんだったのだろうなぁ。
周りの思惑で還俗させられて将軍となったプレッシャーで酒に溺れて精神を病んだけれど、京を追放されて権力を失ったことで、本来の「気のいいお坊さん」部分を取り戻して、酒の勢いと称して秀吉に「説教」できたのですな。

ここからの「逆算」で、あの「金平糖ムッシャァァァ」義昭を造形していたとすれば、4クールという長いスパンの放送である大河ドラマの「ロングパスを愉しむ醍醐味」を感じるのです。

ここからは、雑感をいくつか。

今わの際も「息子が迷惑ばかりかけて…」と嘆く姿に、失礼ながらも「息子の不行跡を詫びる三田佳子さん」を思い出してしまったのは、私だけでしょうか。
そして、高畑さんが出演していた「真田丸」は、どうしても思い出すよね(^^;

そして、次回タイトルは「太閤、くたばる」。

そして、秀吉が最期を迎えようというところで、家康の前に再び「天下」の文字が…!

長かった…あまりに長かった…!
(でも、「軍師官兵衛」みたいに「秀吉がくたばったか…!」と一気に両目を開眼するのは、茶々と並んで軽くトラウマになっているので勘弁をー)

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

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