「鎌倉殿の13人」39回感想
まずはご報告。
鳩サブレー・大河ドラマ便乗缶、届いたー!
2缶(1缶8枚入り(鳩サブレーは、そのかわり1枚がかなり大きい))買ったのですが(北東北だと送料が高いので)、家族で1缶食べきってしまい(私も食べたけど)、明日2缶めに手をつける予定です。
「どれがどのキャラクターか」考察含めた詳報は、感想の次の投稿で…。
さて、いよいよ最終章に入った「鎌倉殿~」第39回は「数年間のトピックスを、無理やり1日におさめた」と、冒頭でナレーションの長澤まさみさんが登場して(「真田丸」きりちゃん(最終盤・大坂の陣編で、淀殿の侍女をさせられていた頃のお仕着せ)を思い出した私)語っていたように、「義時専制政治のあやうさ」「実朝の秘密」「公暁の旅立ち」と、人は死ななかったけれど穏やかとはいいがたい回でした。
実朝の「秘密」については、たくさんの方がnoteで書いていると思いますが、私もちょっとだけ。
「ボーイズラブ(BL)ドラマ」や「BL映画」が日本でも世界でもいろいろ作られて市民権を得つつある昨今ですが、それでも、描写には最大限の気遣いが必要だと思うのです。
何故だか「嫌なら見るな」が通用しない大河ドラマ(や朝ドラ)ならば余計に。
何で私がそういうことを言うのかといえば、世の中には「創作物でBLをやられると…」という人間が一定数いるから。(実際の性的少数者への考えとはまた別のものです、念のため)
そういう人を、リアルで複数人知っているし(電子書籍などなかった時代、表紙のかわいい男の子につられて単行本を買ったらBLもので「うわああ(>_<)」となったり)、Twitterのフォロワーさんでも複数いますし。
大概は「私、そういうのダメだから」とちゃんと前置きしてくれますが、言えない人も多いのだろうなぁ…。
あ、ちなみに私は「免疫」はありますが(高校時代の友人に「鍛えられた」し、中学3年~高校1年の頃の心のバイブルは「絶愛」シリーズでしたし(年代がバレるー))、自ら積極的には嗜むことはないです。
自語りで何が言いたかったかというと、私は「そういうもの」の表現には割とセンシティブで、実朝の「秘密」に分け入った表現の感想に「うう…」となってしまったものが多くて、ちょっとゲンナリしてしまったから。
配慮してくれとは言いませんが(私も、配慮しない発言してしまう方だし)。
…とりあえず、一緒に見ている母にこのくだりを説明するのが、非常に気まずかったです…
そんな私は、泰時の「(「恋の歌」を渡す)相手を間違えております」発言は、「重い感情(婉曲表現)をぶつけないでください」というよりも「これは、御台所様(千世さん)に渡すべきものでは」とばかり思っていました。で、実朝から「割れて砕けて裂けて散るかも」の歌を返されて「間違いじゃなかった…!」とようやく気付き、苦悩するという。
「おなごはキノコが好き」と信じて、幼馴染に大量のキノコで求愛するような泰時に、実朝の繊細な機微は受け止めきれないし表現できなかったんだよ。
表現できなかったというより、「春の山を見ると、去年の秋に想い人へ贈るキノコを採りにあの山に分け入ったことを思い出す」とかいうような(作法からすれば)トンチンカンな歌を返すことに羞恥心を覚えるというか。
でも、そんなことなど知るよしもない実朝乳母・実衣さんは、懲りずに「鎌倉殿の側室候補の侍女オーディション」をやったのだろうなぁ…。
…実朝のことばかり書いてしまった。
正室の千世さんが、そんな実朝の孤独に寄り添おうとしていたのが、救いでした。
この回は「鶴丸が「平盛綱」にクラスチェンジ」「北条義時のやべぇ息子(=泰時のやべぇ弟)登場」そして「義時がパワハラ上司ムーブ」もありましたね。
特に最後…私、「無理をして「パワハラ上司」しぐさをしている義時」、結構好きなのですが、嫌悪感を持つ人も多いようですね…。
自分の志向が「マイノリティ」なほどつらいものはない…と、前半の「頼朝ヘイト」が吹き荒れている中でも思いましたが、まさかここに至って再びそうなるとは。ある意味、実朝の気持ちがよくわかります。
義時は、欲を出したら、途端に滅ぼされてしまった人間を何人も見ていたから(父・時政が武蔵に「欲を出した」結果、義時は頼りになる友・兼・義弟の畠山重忠さまと一族を失い、時政を追放することになってしまった)、欲があってもそれを出さないように出さないようにしているのです。
しかし、漆黒の直垂についたわずかな埃が白く目立ってしまうように、欲深いように見えてしまう…という。
で、ラストの公暁から、「雪の鶴岡八幡宮」を予想してみたのですが。
・公暁は「北条が鎌倉をめちゃくちゃにしたんだ!」(曽我兄弟の「頼朝が坂東をめちゃくちゃにしたんだ!」のリフレイン)と思っていて、義時を始末しようと思っていた。
・一方、義時と三浦義村は、実朝に「朝廷志向」を吹き込む源仲章を危険視していて、いつか排除しなければと思っていた。
→誰も「実朝を始末しよう」とは思っていなかった。
(今回の件で実朝の「秘密」を知ることになろう朝廷も、「リモートコントローラー」を手放すことなんて考えないだろうし)
それが、悪い方向に向かって…と思うのですが、どうでしょう。
「鎌倉殿~」に便乗した歴史バラエティとかで「黒幕・北条義時」とかやられるのに、非常にモヤるのは、私だけでしょうか…。
「人質を鎌倉に確保していない」もですが、当時の北条は「三浦の出方次第ではむしろ族滅の可能性もあった」「実朝の親族ということにのみ依存している」小さな一族で、北条そのものの勢力を過大評価するのは、いろいろとまずいと思うのですが。
結果論で歴史を語るのは分かりやすいけれど、当時の人間はこれから起こる歴史の結果など知るよしもないのですから。義時も実朝も、もちろん公暁も。
で、次回は和田合戦に入るのですが…
和田義盛は、どういう「欲」で、ああいうことになってしまうのだろうか…。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
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