見出し画像

FF15につられた、映画バースデイワンダーランド感想

バースデイワンダーランドを見たきっかけは、とある映画感想ブログで「FF15」のキーワードが入っていたから。

FF15イズムなロードムービー『バースデー ワンダーランド』感想 - 社会の独房から (shachikudayo.com)

6年間で15周も繰り返しているゲームに似ている、ということでどんな映画なんだろうと見てみたが、確かによく似ていた。

物語自体は異世界転生もの。普通の少女のアカネが、救世主として危機に瀕した異世界に連れてこられ、その先で色々な人と出会い成長していく。

のどかな村から始まり、森林地帯や砂漠に雪の村など、車に乗って四季を感じる風景が眼前に現れてくるのはFF15と同じシチュエーションだ。

砂漠で野宿している時広がる星の群れは特に印象深い。綺麗に広がる星々を見ているとあぁ旅をしているんだなぁという実感がわく。

そんな風景だけではなく物語の終盤もFF15に通じる部分を感じた。

王子様が水切りの儀式という、成功しなければ自らの命を捧げて世界を救わなければならないという恐ろしい儀式に臨む。命を捨てることによって世界が救われるというシチュエーションは、まるでFF15とそっくり。もっともFF15では失敗も何も神様に死を強要されるまま王子が死んでいくが、本作では見事に成功して王子は生きたまま世界は救われている。

この映画でいい味出しているなと思ったのは、チィというお姉さん。アカネの近所に住む古物商で一緒に異世界へ飛び込んでいったのだが、好奇心旺盛で天真爛漫な性格で、しばしばアカネを振り回す。彼女がいなければ、アカネはたったひとりで心細い思いをしていただろう。

映画を見終わったあと、ふと思い浮かんだのがフォースポークンというゲーム。FF15の開発チームが手がけたRPGで、異世界に迷い込んだ少女が世界を救う救世主になる物語という設定は本作そっくり。

フォースポークン自体は評価が低かったが、なんというかバースデイワンダーランドのような旅している感じがあれば、もう少し評価が変わったかもしれない。

FF15が好きなのは、車に乗ってあちこちを巡り、キャンプしたり釣りしたり、まるで旅をしている感覚になるからだ。バースデイワンダーランドはそんなFF15を思い出すような楽しい旅映画だった。



この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?