社会人になるとYouTubeの定期利用者は徐々に減少
こんにちは、『未来を数字に』プロジェクトです。
少し間が空いてしまいましたが、前回に引き続き、若者のYouTube利用について調査した結果をご報告します。
本日は性別、年齢区分別、居住地別、いわゆる基本属性別の傾向についての内容です。
結論からお伝えすると、有意差(ハッキリと違い)が確認できたのは性別と年齢区分別であり、居住地別には差が確認できませんでした。
それでは具体的に見ていきましょう。
まずは性別。
定期利用をしている割合は、男性67.1%、女性58.2%であり、男性>女性となっていました。
定期利用についてもう少し細かく見た場合、特徴的な点は投稿している方の割合の小ささであり、とりわけ女性では非常に少ないことが確認できました。
定期的に投稿している女性は1.6%(男性3.1%)、閲覧と投稿を半々くらいという女性は1.4%(男性4.5%)。
これを合わせても投稿を行っている女性は3%程度に止まる(男性の場合は倍の6%程度)ことが確認できます。
女性の定期利用者が多いInstagramの場合、女性の17%程度が投稿を行っており、動画であることが投稿のハードルを上げていることがハッキリと出る結果となりました。
(もちろん男性の場合も同様の傾向にあります。)
これら結果から、男女ともにその大半が閲覧中心、見て楽しんでいる方がほとんどであると言えるでしょう。
ちなみに、「まったく・ほとんど利用しない」という男性は17.6%、女性は21.3%となっていました。
また年齢区分別では、定期的に利用している方の割合が年齢階層が高くなるほど低下する傾向にありました。
具体的には、10代後半の定期利用者の割合が78.5%であるのに対し、30代前半になると53.0%まで低下していきます。
YouTubeはトレンドをウォッチするというよりも、娯楽の一種、すなわち従来のテレビ番組などの代替として機能している側面があります。
これにより、比較的自由な時間がとりやすい学生が中心の10代後半の定期利用者が多くなっているものと推察します。
以上を踏まえて、念のため性別・年齢区分別に集計、分析を実施しましたが、多少の数値の違いはあっても、性別、年齢区分別それぞれの傾向と違いはありませんでした。
*本調査結果の詳細についてのお問い合わせは、矢野経済研究所 未来企画室までお願いします。
今春、矢野経済研究所 未来企画室は新プロジェクトを始動しました。 『未来を数字に』をコンセプトに、独自の切り口で、今はまだ数値化されていない未来の価値や潜在価値などを、あれこれ数字で表現していきます。