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サービスの推奨度と個人情報取り扱いへの信頼度に強い相関性を確認

こんにちは、『未来を数字に』プロジェクトです。

今回は代表的なWEB系サービスについて、その推奨度と個人情報取り扱いへの信頼度を調査、分析した結果をご報告していきます。

まずは、若者(首都圏ないし近畿圏在住の15-34歳、男女)全体におけるWEBサービス6タイプへの調査、分析結果です。

今回の調査では、以下のようなWEBサービス(6タイプ、20サービス)について、①他人へのおススメ度、②個人情報取り扱いへの信頼度を、それぞれ4段階評価にて回答を得ました。
ただし、評価できない場合はこれとは別に「わからない・評価できない」を選択していただきました。

(1)検索エンジン(Google、Yahoo、Bing/MSN)
(2)SNS/トーク系(LINE、カカオトーク、SMS)
(3)SNS/拡散系(Twitter、Facebook,、Instagram)
(4)SNS/動画系(YouTube、TikTok、ニコニコ動画)
(5)EC(Amazon、楽天、Yahooショッピング)
(6)キャッシュレス決済(LINEペイ、楽天ペイ、PayPay、7ペイ、ファミペイ)

回答結果のうち「わからない・評価できない」を除いて各回答にポイントを付与(2,1,0,-1)、6タイプ別に平均ポイントを算出、スコア化しました。

このスコア化した結果をもとに、①他人へのおススメ度と②個人情報取り扱いへの信頼度の関係性を確認したところ、明らかなる相関関係を確認することができました。

また今回の6タイプについて、若者の受入れ状況には大きな差があり、大よそ3つのグループに分けることができそうです。
最も受け入れられていたのは、(1)検索エンジンと(5)ECです。
次に(2)~(4)の各種SNS、そして他より受入れ状況が大きく劣っていたのが最後の(6)キャッシュレス決済でした。

(6)キャッシュレス決済の状況については、ECが検索エンジンと同等の評価を得ていることから、(少し時間がかかりそうですが)時間の経過とともに、もう少し受入れが進んでいくのではないかと考えます。

ちなみに今回の調査自体は少し前、7ペイのトラブルが発生する前に行ったものであり、その影響は含まれておりません。
今調査を行えば、キャッシュレスについてはさらに評価が低いものとなっていた可能性はありますのでご注意ください。

*本調査結果の詳細についてのお問い合わせは、矢野経済研究所 未来企画室(mirai@yano.co.jp)までお願いします。

今春、矢野経済研究所 未来企画室は新プロジェクトを始動しました。 『未来を数字に』をコンセプトに、独自の切り口で、今はまだ数値化されていない未来の価値や潜在価値などを、あれこれ数字で表現していきます。