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病原体は風に乗って太平洋を渡る(2022/12/20)
要約
川崎病はヒト感染症の生きた病原体が、飛行機や船で運ばれるのではなく、自然現象によって海洋を数千kmも渡る初めての疾患になる。そうなら、風で運ばれる病原体はこれだけではないかもしれない。
Advent Calendar 2022(12/20) です。
川崎病について調べようと思いたった(発症予測できる!?)ので、その思考メモです。
(1)川崎病とは
川崎病は、1967年に小児科の川崎富作先生が最初に報告した
原因不明の病気です。4歳以下の乳幼児に多く、全身の血管に炎症がおきていろいろな症状が出ます。
川崎の公害とはまったく別のものです。(川崎公害裁判の記録は下記)
(1).2 川崎病の原因
川崎病の原因として、細菌の感染、ウイルスの感染、なんらかの環境物質による刺激などがいわれていますが、今のところその原因は特定されていません。ただ、川崎病にかかる率は日本人など東アジア系の人種で多くなっています。
(2)大気汚染は太平洋を越える
大気汚染は太平洋を越えて影響を与えます。
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(3)仮説
現在、疫学者たちが新たに注目しているものの中に太平洋を横断する大気汚染があります。具体的には、中央アジアから太平洋を渡り、アメリカ西岸へ到達する大気汚染の存在です。
Burnsを含む医学研究者と気候学者からなるチームは、2011年11月に発表したScientific Reportsで、川崎病の病原因子がこの風に乗ってアジア大陸から日本に到達するだけでなく、太平洋を渡ってハワイや北米大陸の小児にも感染しているようだと報告した。
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川崎病の病原因子がこの風に乗ってアジア大陸から日本に到達するだけでなく、太平洋を渡ってハワイや北米大陸の小児にも感染しているようだ
(3).1 季節的周期
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(4) 全体図
※川崎病が風によって運ばれるという考えに強力な論拠があることは認めるが、相関性イコール因果関係ではない
SPRINTARS は,大気中の浮遊粒子状物質(エアロゾル)による地球規模の気候変動および大気汚染の状況をコンピュータにより再現・予測するために開発された数値モデル(ソフトウェア)です。
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