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ウクライナ戦争 ロシア国力限界を衛星画像から解析する(2022/06/16)

2/24のウクライナ戦争開戦後、欧米および日本は、ロシアに対し経済制裁を課しています。その結果どうなっているのか、具体的には、いつ、
ロシアは国力限界点を迎えるのか、検証します。

結論:

6月に入り、ロシアは国力を急速に落としています。
衛星画像、衛星データでも明確にその結果が出ています。

はじめに

一般的に,生産活動や物流量が活発化する場面では,
工場の稼働など,夜間に光を放つ経済活動が長時間化します。
そのため,夜間光データはGDP計測、物資流通量(とくに物資発生集中率)
と相関が高く(相関係数0.99)、活動の活況度合いを
簡易に測定することができます。

夜間光 概要

そこで、ロシアの中心であるモスクワの活動量を夜間光により測定します。

モスクワ 年間 夜間光測定

ウクライナ戦争でも、モスクワは最大の兵站基地です。

2022年1月

NASA@夜間光 2022/01/02

モスクワからウクライナまで補給線がしっかりつながっていることがわかります。

2022年3月
開戦のため、都市活動量(物資集積量)が跳ねあっている様子がわかります。

NASA@夜間光 2022/03/02
モスクワ NOX量から算出した年間物流量

Baseline 2015 - 2019 年 つまりコロナ渦が発生する前
2021年は、例年通りの活動量でしたが、3月直前(開戦時)に跳ね上がっていることがわかります。
ですが、3月以降急激に下がり、5月後半には、例年と同じになっています。

さて、問題の6月です。

2022年6月

夜間光が消えています。主だった補給点のみが認識できる程度です。

NASA@夜間光 2022/06/07


 


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