〈14.インドの大逆転〉

 僕はカフェクラブのみんなに言った。

「今日はインドネシア人のアデさんとインド人のモディさんがみんなに言いたいことがあるそうだよ」

 インドネシア人のアデさんは言った。

「最近インドネシアは先進国の仲間入りつつあります。

 インドネシアは食料生産が盛んで人口も多く、特に若者の人口が多いです。敵対している国もあまりない平和な国です。これから食料需要は伸びる見込みがあるので先進国になる要素が揃っています」

 インド人のモディさんも語り出した。

「インドもどんどん豊かになって先進国の仲間入りしつつあります。欧米諸国がインドに技術支援をしてくれたお蔭でインドが先進国の仲間入りすることに感謝します。

 但しインドが豊かになったのはインド人が元々持ってるジュガール精神の力でもあります」

 と主張した

「ジュガール精神って何?」

 アンジュちゃんは質問した。

「ジュガール精神というのは常識に囚われない自由な発想で豊かになったり問題を切り抜けたりするインドの知恵です。例えば電気がない時にはバイクのガソリンで自家発電したりといった工夫をします。

 インドではジュガール精神を持った人は尊敬されていてお金持ちになれると言われています。

 インドでは0を発明したとも言われるし現代のインド人は九九を2桁まで覚えています。インド人は世界各国に出稼ぎに出てお金持ちになっています」

「素晴らしい」

 アーサーくんは拍手した。

「又、インドも豊かになったので今まで遠慮して言えなかった昔の植民地支配についてもこれからは言及することになると思います」

 と言った。

 それに対してアーサーくんは、

「私は英国貴族の代表としてインド人に謝罪する。植民地支配は良くなかった。全ての人に労働させる前に教育を与えるべきであった。

 宇宙の法は普遍的でなければならない。白人社会でしか通じないルールを他の国に押し付けるのはナンセンス」

 イギリス人のエリザベスさんは話し出した。

「私も英国貴族です。私は貿易商の娘で、子どもの頃はイギリス社交界でアーサーくんと交流がありました」

「その通りである。私は幼少の頃よりエリザベス女史とは親しくさせていただいた」

「子どもの頃、使用人の子どもと喋っちゃ駄目と言われて違和感を抱きました」

 アーサーくんは、

「知性の低い者に惑わされたらいけないからだ」

 と答えた。

「10代の頃ロックバンドを組み、その後インドで修行しましたの。沐浴して乞食にもなりましたわ」

 アーサーくんは、

「英国貴族たるものがなぜそこまで落ちないといけないのか?」

 と呆れた。

「今は京都の文化や忍者、稲荷神社など日本の庶民文化に興味あります。」

 アーサーくんは、

「私は忍者には敬意を払う。忍者は戦わずして争いを治める力を持っている。

 忍者は池を見つけると水面から出た水草を引っ張って横に傾けてどれくらいで沈むかを見てピタゴラスの定理で深さを測っていたのだ。現代人顔負けの高度な数学の知識を持っていた」

「忍者スゲーな」

 キングくんは感心した。

 イラン人のアリーシャさんは、

「イスラム社会の女性の間で忍者が増えています。単に忍者のコスプレをするというレベルではなく、忍者の教えを本格的に学んで修行して本物のくノ一になります」

 ロリポップさんも共感した。

「私もルパン三世がきっかけで忍者に興味持ってね」

 みんな口々に忍者の話題を出す。

「ミュータントタートルズがきっかけだ」

「僕も忍者好き。あんな文化世界中探しても他にないよ」

 カフェクラブの参加者全員、忍者が好きだと分かり盛り上がった。

つづく

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