いい男、わるい男

さて、早速ですが質問があります。
皆様にとって、いい男とは、わるい男とはどんな男でしょう。

私の表面上の回答としては、いい男は私を傷つけない優しい王子様。わるい男は、私たち女を誑かしてはすてるクズみたいな男。
ただ、本当にそうなのであろうか、と最近思えてきた。

優しい男は優しすぎてわるい男にもなりえるし、わるい男は割り切っていていい男とも捉えられる。

私が最近経験した、いいわるい男の体験談として、優しい。とにかく優しいのだ。
私に気がないことは一目瞭然で、落ち込むこともある。でも、優しさからなのか、LINEの返事は返してくれるし、私の話したことも覚えててくれる。
100％どうにかなることがないと分かっていても、もともとない1%に賭けてしまう。
で、たまに気づく、
『あれ、私が期待してる1%ってどこからきているんだっけ？』
計算が合わないじゃないか、と。

それでも優しくしてくれる。
私が振られた後も、絶対諦めない！と啖呵を切った時も、みんなの前ではいつも通り接してくれて、いつも通り返信をくれて。

よく聞くのは、「自分に惚れてる女を手放したくないだけなんじゃ？」というセリフだ。
そうかもしれない、そうなのかもしれない。
そうすると、もしかして、すごくわるい男なんじゃないか？と。

私がやさしくていい男だと思ってた人は、私を誑かすだけのわるい男なんじゃないか、と。

一回冷静になって周りの意見を聞こうと思ったこともある。
ただ、その結果として分かったことは、彼はやさしくていい男であるということだけだった。

おっかしいなあ。
私にとってはいい男でありわるい男になってしまったんだ。
好きでなければわるい部分に気づかないんだ。

それって、ちょっぴり特別なことにも思えてきてしまう。
それすらも、と言った方がいいのか。

ああ、どんどん沼にハマっていっているんだなと思った。
全てが作戦かもしれないとまでも思ったりもした。
だとしたらわるい男やな。

きっといい男とわるい男は、表裏一体なんだと気づいてしまった。
きっと皆さんも恋をすると、いい男なのにわるい男と出会ったいることでしょう。