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中核能力の次元解析

中核機能を考えるには、中核機能を叶えようとする企業から見て、ペルソナが存在する場におけるサービスとモノであるから、それを構築していくチームの現状と、中核能力が実現している未来において、開発チームは、場が獲得している他律機能を描かねばならない。現状を定量的に理解し、更に、未来に獲得しているべき他律機能を定量的に描くことで、未来と現状との微分値が定量化される。今、これが出来ているから、これをどう当てはめるかという思考では無く、定量的に構築が必須である技術を描き、現状との微分値を定量化し、その微分値を埋めていく。埋められた機能の積分によって、中核機能は達成される。

自律機能と他律機能の項において「機能」という観点から技術と機能との関係を述べた。この機能を創り込む技術群について考えたい。工学的見地から述べると、技術にはSI単位系で表現できるものと、感性的に単位系を持たない技術に大別できる。確度と精度で表現される形状成形技術は、単位系を有する代表事例である。顧客満足の必須要件である中核能力は、何時、どこで、どのように幸せを喚起しているのかを5W1H+感性の単位を含んでいるはずである。従って、SI単位及び感性で求められる中核能力を次元解析し、その単位系を余すことなく表現する中核機能を構築することとなる。