見出し画像

問題発見能力

自社の社会活動において、問題とはどのような状況を指すのであろうか。既に表面化していて、明確に見えている状況は、直ちに解決しなければならない。更には、自らが目標設定を行った時に、その目標到達において、発生すると予測できる、今、自社に存在しない自律機能や他律機能の獲得が求められる事柄。進路上の障害を取り除き、乗り超えるツールの獲得に乗り出さなければならない。これらの2項目は「課題」と言っても良い。

発見するべき真の問題は『まだ表面化していないけれど、これから発生する可能性がある』問題である。問題発見力とは「現状を把握・分析し、将来発生するかもしれない問題を見つける力」である。リーダーは自社のビジョンの元、関わる全ての人々が課題と向き合った時に、自社に解決する機能を保有しておく問題発見力を身に着けていなければならない。自社機能の棚卸とは、過去から見た「今」、即ち、過去に将来起こりうる問題があるなと予測でき、その解決のための機能を身に着けた状態を言う。今、何に対処できる機能を有しているのか可視化するだけでは、威張り散らす似非リーダーの状態である。
 
棚卸は「何故、将来、起こりうる課題を想定出来、他者との差別化の為に自社機能を発展させるべきだ」と考えたのかという、承継された資産の再確認である。自らのビジョンの達成のために、自社の活動に発生しうる問題を解決することに必要な機能を想定し、自らの「今」の機能の向上化方針を定量化することが棚卸である。その承継こそが自社の存在理由を確固としたものとする。問題発見は永遠に継続されなければならない。