見出し画像

感性表現を定量化する

「能力」が単一の「機能」から構成されていることは、多くの場合において有り得ない。ペルソナが存在する場において、ペルソナに他律機能を発現させる中核能力は、複数の「機能要素」から構成されていると考えるべきである。この機能要素をバックキャスティングによって、その構成を導き出すことになる。

ペルソナが求める能力によってアウトカムズを場に提供している様を考えると、主要な機能要素が可視化されていると想像できる。フォアキャスティング的に考えれば、視認性の高いタッチ操作が出来ることで、ストレスなく他者とWeb会議を実現するという能力が求められれば、それを構成する機能は明白である。

更にこれを「ストレスなく」という点を掘り下げると、人間が遅延を感じることの無い速度によって動作していることが求められることが想像できる。このように、能力を叶える機能が階層構造になっていることが解る。これを丁寧に解き明かすことで、どのような機能を開発するべきかが見えてくるのだ。感性的な表現を、定量的な機能に分解して構造化する柔軟な発想が必要となる。