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この現象の名前を知りたい。

「この現象の名前を知りたい」はTwitterを中心にたまに目にする、いわゆる「あるある」に対して名前をつけようとするものかと思うが、結構ちゃんと答えると色々深くて面白い。

例えば、授業中などに寝ていて、高所から落下してビクッとなる現象の名前については「ジャーキング」という名がついている。

これは、ミオクローヌスと言われる不随意の筋肉の痙攣の一種で、入眠状態に移行する時、また、脳が起きているレム睡眠状態の時によく起こるとされる。

起きている脳が、筋肉が弛緩して眠っている体を「高所から落下している」と勘違いし、無意識の筋肉収縮が起こるという本能的な防御反応であるとされている。

日常的に感じるあるあるには結構名前がしっかりついているのである。

私が日常的によく思うのは、出かける際に家の鍵を閉めたのち、急に鍵を閉めたかどうかがわかならなくなり、鍵をかけたか確認する現象についてである。

そして、ほとんどの場合はちゃんと鍵はかかっている。

この現象について真面目に説明すると、これは毎日当たり前にやっていることを大脳が自動化してしまうために、意識できずに記憶に残らないため起こる現象である。

つまり習慣化されたことは意識に登りづらいためにこのようなことが起こってしまうのだが、脳はとても優秀なので、きちんと鍵はしまっているのである。

もっと自分の脳を信じようとのことだが、自分の脳だからこそ信じられない。

最近、娘と「この現象の名前が知りたい」遊びをしているので、この鍵の閉め忘れかも現象の名前が知りたいと娘に尋ねたら、

即答で「key憶喪失」と言った。

天才か。
おっさんか。

#この現象の名前が知りたい #エッセイ #日記 #日常のこと




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