見出し画像

騙された人。

普段、慎重に生きていて、ネットショッピング1つ買うのにも慎重な妻が詐欺にあった。

インスタで流れてきた広告で某無○良品のネット販売に関するものだった。

通常の8割引ほどの値段で売っていた化粧水やパジャマなど数点をそのサイトから購入してしまったのだ。その被害額は8千円程度であったが、冷静にみればいかにも怪しい、普段なら絶対に引っかからないようなものだが、実際に引っかかってしまったその理由について考えてみた。


最近になってやっとインスタを使うようになった妻。
SNSに関する怖さや不安も薄れてきており、インスタに関する信頼度は上がっていた。
facebookやインスタなど世界的に有名なSNSに詐欺広告が出るなんてことはないと思ってしまったことが第一の理由である。
実際にfacebookなど詐欺広告で溢れており、その点についてはインフルエンサーであるホリエモンも指摘していた。

逆にいえば、インスタしかしないから他のSNSでそういった情報が流れているのを知らないかったともいえる。

そしてこれが1番の理由だと思われるのが、「欲しいものだった」ということである。

家で使っている化粧水は無○のものであったが、気に入って使っているものが在庫のみの販売で生産しなくなるという情報があった(実際にお店で聞いた)

ちょっと大量にストックしておきたいなと考えていたところに、インスタの詐欺広告上で欲しいものが出てきたのだった。

実際のサイトは見た目には無○のネットショップと同じもので、在庫処分価格として欲しい化粧水が8割引きで売られていた。

怪しいとは思いつつも、眼の前に欲しいものが8割引で売っている。しかも在庫処分価格で「在庫なくなり次第終了」とある、数日前に実際の店舗で在庫のみの販売と聞いたばかりだった。

普段であれば慎重に口コミや他の情報を調べる妻もその時ばかりはその機会をのがしてはいけないという心理が働いたのだと思う。

行動経済学でいう「プロスペクト理論」で、「機会損失」を回避する思考バイアスによってポチッとする行動が誘発されてしまったのだ。

結果、中国語でかかれた文章で受付しましたというメールの返信があり、数日後には発送しましたという文章が中国語で送られてきた。
その時点でほぼ詐欺だと気付いたが、ときすでに遅し。
しっかりとカード決算が終わっており、届くことのない荷物を待つ日々である。

後日、無○の公式サイトより詐欺に関する注意喚起があった。

妻は反省しきりであったが、人の行動心理学は悪用されると本当に怖い。
どちらかといえば騙されるお人好しの家系にいるのは私であったが、あんなに慎重な人が騙されるなんて、

「私は絶対大丈夫」と思っているあなた。

いまあらゆる広告マーケティングには行動心理学が応用され使われており、
一見、自由意志のように見えても、その行動は巧みに誘導されている。

そこに悪意があろうがなかろうが、自分の行動を一歩引いた目でみることはどんなときも必要である。

詐欺に騙される人が少しでも減りますように。

#行動心理学 #プロスペクト理論 #詐欺 #STOP詐欺 #詐欺撲滅


サポートいただけたら今後の活動の励みになります。 頂いたサポートはnoteでの執筆活動費、参考図書の購入に使わせていただきます。