公式戦。
日曜日は病院の野球チームの公式戦だった。
4年振りの大会である。
この公式戦は病院対抗戦となっていて、毎年24チームほどが参加して行われるトーナメント戦だが、今年の参加チーム数は14チームだった。
このコロナで10チームほど活動できず、そのまま無くなってしまったのか、なんとも寂しい感じである。
私の病院でもこの3年間はほとんど活動出来なかったが新たに入職した選手もおり、ほそぼそと活動を維持して、参加にこぎつけた。
思えば15年前、病院に入職した年、野球好きのDrが野球バカのわたしが入職すると聞きつけてチームを作ってくれた。
真新しいユニフォームに袖を通して、野球経験者3名、素人6名で臨んだ同大会は8−0のコールド負け、45分という短さで終えた。
院長からは「コスパ悪いね」というお言葉をいただいた。
それから練習を積み重ね、徐々に経験者も集まりはじめ、2016年の大会では準優勝、コロナ前、最後の大会はベスト4と確実に強くなっていった。
野球をやって夜は宴会で試合の内容を肴にバカ騒ぎ。
これがうちの野球部スタイルであったが、この4年間は自粛。
力を内に溜め込んでいた。
そして迎えた日曜日。
初戦の相手は奇しくも最後の大会でも当たった強豪チームであった。
社会人あがりの好投手を要するチームで、前回は相手のミスもあって3−0で勝つことができたが、決して楽な試合ではなかった。
果たして今回はどうであろうか。
相手の先発はやはり4年前に投げた好投手であった。
バリバリの速球派、力強い球を投げ込んでくる。
初回はバンバン三振を取られたが、相手の守備のミスもあり1点を先制した。
ウチの投手も練習不足がいなめずフラフラとした立ち上がりで、四死球を出しながらも要所をしめて無失点を続ける。
うちは2回以降、相手投手の自慢のストレートを打ち返し初めて、気づけば4回までに10安打10得点と内に秘めていた4年分の鬱憤が爆発して、1時間で10−0コールド勝ちで初戦を終えた。
なんともコスパの良い試合であった。
夜はもちろん祝勝会、試合の興奮冷めやまずで久々に大笑いしながら、焼肉と冷えたビールをかき込んだ。
今年は4試合やって0安打と大スランプに落ちいっていた私もこの試合は2安打2打点でやっと今季初安打を放つことができた。
心地の良い疲れと酔いが回った夜であった。
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