窪堀 宏一のフットサルトレーニング①複数のボールを使った『ロンド』
『スモールフィールド』でプレーすることで向上しやすいスキル
フットサルは、サッカーよりも『小さなスペース』でプレーします。常に『相手』『ディフェンダー』が近い状態となり、それにより、『素早い判断(決断)力』や、『細かいボールタッチ』などが磨かれていきます。
『状況を見る』『素早く判断する』『マークを外す』『トラップでかわす』『ボールの置き場所』といったスキルや意識が、常に求められる状況が、そこにはあります。
フットサルのトレーニングをお勧めする理由
また、サッカーに比べてボールに触れる回数が多い(サッカーの6倍とも言われています)ため、一人一人のプレーの機会が増え、その分、成功体験・失敗体験を積みやすくなります。
こうした点から、『フットサル』や『スモールフィールド』でのトレーニングを取り入れているサッカークラブ、スクール、指導者の方も多いと思います。
ただ単に『スモールフィールド』でゲームをするだけでも、上記のようなスキルの向上は十分に見込めます。そこからさらに、どのような点にテーマや意図を持ってトレーニングをすると効果的かを知ることは、より質の高いトレーニングにつながると思います。そこで、このnoteでも、いくつか、トレーニングを紹介していきたいと思います。
※タイトルに「フットサルトレーニング」と入れましたが、『フットサル』に特化したトレーニングではありません。『サッカー』にも、そのまま、同じ意図・目的で使えますので、是非、お試しください。
知る人ぞ知る、理論派監督・窪堀 宏一
今回、トレーニングメニューを紹介していただくのは、窪堀 宏一氏。
同志社フットサルクラブTREBOLを関西リーグ1部に昇格させ、その後はFリーグのシュライカー大阪で、U-18監督、サテライトコーチ、トップチームコーチを歴任。2019年度から、Fリーグを目指す、栃木シティフットサルクラブの監督に抜擢されました。フットサル界隈では"知る人ぞ知る"理論派で、コアなファンも多い人物です。
そんな窪堀 宏一氏が最初に紹介してくれるのは『鳥かご』。複数のボールを使うことで"頭"に負荷をかけるトレーニングとなっているので、アップなど、リラックスした状態で行える場面で行うと良いでしょう。
"複数"のボールを使う理由
選手はプレー中、"マルチタスク"(※)です。ボールを扱いながら、味方や相手を見たり、常に、『何かしながら、何かする』ということが求められます。
複数のボールを使うことで、より"認知・決断"を刺激し、常に同時進行で色んな作業をすることが求められます。
※マルチタスク=複数の作業を同時にもしくは短期間に並行して切り替えながら実行すること。
ウォーミングアップなどに取り入れることで、フィジカル的には負荷が高くない中でも、"頭の負荷"を上げることができます。
トレーニング①ボール2球で『3対1』
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