子どもが変わる瞬間
スポーツスクールで子どもたちと関わる中で、この子なんか変わったなと思う瞬間がある。
そのほとんどが、『楽しい』の種類が変わった瞬間だと考えています。。そして、成長し続ける子のそれは、一度では終わらない。
今回は、子どもの成長を加速させる『楽しい』について書いていきます。僕がスクールで最も大切にしている事です。指導者だけでなく、保護者の皆さんにも読んでいただきたいです!
楽しいは大前提
まずはじめに。『楽しい』は、大大大前提です。これ無しにして、子どもの成長はありません。子どもたちは皆、何かしらに楽しさを感じています。
スポーツ教室であれば、
・スポーツそのものが楽しい
・コーチが好きだから楽しい
・友達といるのが楽しい
など、方向性は違えど楽しさを感じて通っている子がほとんどでしょう。あとで書きますが、子どもが楽しいと感じれない環境であれば、出来るだけ早く離してあげるべきです。
『楽しい』を奪う大人の行動
子どもに対して、成功することや成長することを期待しすぎることは、子どもの『楽しい』を奪ってしまう危険があります。
実際にあったケースをお話しします。
スクールに来てもあまりやる気がなさそうで、楽しそうな顔をなかなか見せてくれなかった子がいました。保護者の方と話してみると、とりあえず何かをやり切る経験をしてほしいとの事。ある時、私の紹介で他のスポーツを体験したらどハマりした。そこからスクールでも積極的な姿勢が見られるようになった。その後その子はスクールを辞めて、本格的にハマったスポーツをやりはじめた。
楽しさを感じられない環境に子どもを居続けさせることは、子どもの成長を停滞させる。そして、本来手にできたはずの『楽しい』を子どもから奪う事にもなってしまいます。
『楽しい』に共感する
では、私たち大人は子どもの『楽しい』にどう関われば良いのでしょうか?
それは、共感する事です。
どんな種類の『楽しい』であっても、私たち大人は子どもの『楽しい』に共感してあげる必要があります。もちろん、おふざけの楽しさを制御する規律は必要です。
大袈裟かもしれないですが、子どもの『楽しい』を否定することは、子ども自身を否定する事につながります。子どもは素直です。いつも『楽しい』に全力です。全力で向かっている行き先を否定されたら、次に向かう場所がありません。
新たな楽しさを提示する
・好きだから楽しい
・友達といるのが楽しい
・コーチが好きだから楽しい
これらの『楽しい』は、一般的な『楽しい』です。
・新たな知識を得るのが楽しい
・成功したり、上手くなっていくのが楽しい
・良くなる為に追求・探求するのが楽しい
このような類の『楽しい』は、人を成長させる『楽しい』です。この『楽しい』にたどり着くのは、一般的な『楽しい』をたくさん経験するか、何か爆発的な『楽しい』に触れた時です。ただ、爆発的な『楽しい』は一過性である場合があります。
一般的な『楽しい』を経験し続けた子どもは、自己肯定感が高まり、新たなチャレンジに積極的になります。子どもに楽しさを求める基盤ができた時に初めて、成長する『楽しい』を提示できます。
子どもが変わる瞬間
一般的な『楽しい』を求めていたところから、成長する『楽しい』を求めるところにステップアップした時、子どもは変わります。そして、成長する『楽しい』には終わりがありません。
子どもが、成長する『楽しい』に踏み込んでいく為、成長する為には、子どもの『楽しい』に正しく寄り添うことが大切だと、私は考えています。
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