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勉強会報告(令和4年2月7日 第2期第15回 通算第24回)

 今回の勉強会は田窪直規研究員の司会により進められた。
 議題1は前回勉強会(令和3年7月29日)から本日までの状況報告であり、教務上のコロナ対応などが続き、本プロジェクトが予定通り進捗していないという説明が冨岡勝研究員からなされた。
 議題2は100周年誌編纂委員会と同委員会の「アーカイブ構築作業部会」の活動報告であった。100周年誌編纂委員会と同委員会の「アーカイブ構築作業部会」については田窪研究員・冨岡研究員から、「100周年誌編纂WG」については田窪研究員・冨岡研究員・三木一司研究員から報告がなされた。
 議題3は、校史関係の学外史資料調査についてであり、荒木康彦特別研究員から、校史関係の学外史資料調査①「世耕弘一先生の「同交會之記」を手掛りにした翼賛選挙における同交会の動向」と「校史関係の学外史資料調査②「学則要覧 日本大学専門学校」」についての詳しい報告があった。
 校史関係の学外史資料調査①では、世耕弘一先生直筆「同交會之記」(アメリカ合衆国国立公文書館所蔵)の第3段落を手がかりに、昭和17年4月30日に実施された第21回衆議院議員総選挙、いわゆる翼賛選挙とその後の状況について示す新たな一次史料を、英文の史料を含めて発見したことが説明された。
 校史関係の学外史資料調査②では、新たに発見・入手した「学則要覧 日本大学専門学校」と題するパンフレットの内容や注目すべき点についての詳しい報告がなされた。また、このパンフレットには発行年月日が印刷されていなかったが、前身校の名称、校長名及び校長代理名についての厳密な実証的考察から、発行時期を昭和9年7月から昭和10年11月迄の間に絞り込むことができるという説明もあった。
 議題4は学内研究会についてであり、令和4年2月25日に開催される学内研究会の実施計画について田窪研究員から報告があった。学内教職員を対象にオンラインで実施し、テーマは「大学における文書管理の効率化:近畿大学を例にとって」、講師は後藤秀彦氏(有限会社イオス。 マネジメントシステムコンサルタント/文書管理コンサルタント)の予定であるとのことであった。
 議題5は、本プロジェクトでの「アーカイヴズ」表記を「アーカイブズ」に変更する提案であり、冨岡研究員から資料(第2期第15回(通算第24回)勉強会レジュメ)にもとづいて説明があり、承認された。
 議題6は今後の活動についてであり、遅れてしまったが、現時点の成果と課題を記載した報告書を令和4年9月末までに作成してはどうかとの提案が冨岡研究員から出され、了承された。また、総務部簿冊や広報部写真などの紹介記事を「近畿大学を巡る史資料」などの形で投稿することについても提案があり、具体的な進め方については今後検討していくこととなった。

文:広報室建学史料室研究員・近畿大学教職教育部教授  冨岡 勝
写真:近畿大学東大阪キャンパス1号館


(2022年12月1日公開)


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