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分かりやすく伝えるには話す順番が大切でした

お客さんを案内している時に分かりにくい話し方をしていると理解してもらえません。

伝わらない説明を続けていると、お客さんは話を聞いてくれなくなります。
話を聞いてくれないお客さんが商品を買ってくれることはありませんでした。

では、分かりやすく説明するにはどうすればいいのでしょうか?
方法は色々あります。

専門用語を使わない。
専門用語を使うときは、その専門用語を解説する。
見本を見せる。
大きな声で話す。
伝わっているのか確認しながらゆっくりと話す。
言葉を変えて同じ事を説明する。
身振り手振りを入れる。
考える時間を与える。
目を見て話す。
全ての人に向かって話しながら、時々一人一人へ向かって話す。
体験してもらう。
クイズで投げかけ考えてもらう。

など、他にもまだ思い出せそうなのですが、
その中で一番気をつけていたのは、

小学生にも分かるように話す。
でした。


小学生にもわかる言葉で話そうとすると専門用語には気を使います。

専門用語を無くし、
でも、内容は変える必要はありません。
いつも話していることを使うのですが、少しだけ変えます。
それは、

話す順番を変える

でした。

その順番を紹介します。

1.問題点を伝えます。
2.その問題点をそのままにしておくと問題がもっと大きくなって取り返しがつかなくなる事を説明します。
3.では、どうすればいいのか?その解決策を伝えます。
4.解決策を実行した事で、よくなる事を説明します。
5.その方法を始めるときの一番簡単な事を紹介します。そして、その方法をやってみましょうと後押しします。または、理解できましたか?と聞きます。

これだけです。

話す順番を変えるだけで
お客さんの頭の中で思い浮かべてもらうようにしているのです。

もう少し詳しく説明しますね。

1.問題点を伝えることで、
お客さんは
「あー、確かにそんな問題ってあるね」
と、思います。
でも、続いて
「でも、それは仕方ないんじゃないの?ずっとそうしてきてるし」
と思います。


2.その問題をそのままにしておくと、問題がもっと大きくなって取り返しがつかなくなる事を説明すると
お客さんは
「あ、ほんとだ、そうなったら困るなあ。やっぱりなんとかしなきゃ」
と思います。
でも
「でも、他にいい方法がないからずっとそうやってきてるんでしょ。いい方法があったらみんなやってるんじゃない?」
と、心の中で反論します。

3.では、どうすればいいのか、解決策を伝えると
お客さんは
「なるほど、それはいい話だ!そんな方法があったのか!」
と思います。
でも、
「いい方法だと思うけど、どれくらい良くなるのかな?少しぐらいの効果だったら、今まで通りでもいいんじゃ無いかな?」
と思います。

4.解決策を実行したら、良くなる事を話すと
お客さんは
「それは素晴らしい。そんなに沢山いい事があるのか!」
もしくは
「そんなに大きな効果があるのか!」
と思い
「それならその方法をやった方がいいなあ」
と思います。
でも、
「私に出来るかな?」
「私が買っても使いこなせるかな?」
「私が取り入れても、すぐにダメになるんじゃないかな」
「続けられるかな?」
「いいのはわかったけど、難しそうだしな」
などと言って、実際に採用するのをためらいます。

5.その方法を始めるときの一番簡単な事を紹介します。
商品を売っているなら、無料でお試ししてもらう。
食品を売っているなら、試食をしてもらう。
道具を売っているなら、体験してもらう。
すぐに何も出来ない物なら、触ってもらう、匂いを嗅いでもらう、のぞいてもらう、など何か小さな一歩を踏み出す体験をお勧めしてください。
本当に小さな事で大丈夫です。
その小さな事の積み重ねが、お客さんの決断へつながっていきます。


この話の順番を変える事で言うと
問題点は何?を考えてみる事です。

この商品はいいですよ!ださら買ってください。
ではなく、
あなたの商品ではない物を使っているとどんな問題があるのかを思い出してください。


例えばの話し方を考えてみましょう。

包丁を売っているとします。

よく切れる包丁を売っています。
「この包丁、いいですよ!よく切れますよ!」

その前に話すことは

切れない包丁を使っていませんか?例えばトマトを切る時、力を入れて切っていませんか?
切れない包丁で力を入れて切ると、手元が狂って指先を怪我する恐れがあるんですよ。
実際手を怪我したことないですか?手を切りそうになったことないですか?

今は大丈夫でも、今までは大丈夫だったとしても、その包丁を使い続けていたら怪我をする可能性はいつも付いてきますよね。


このように
問題点を、見つけてください。
問題点のままにしていたら大変な事が起こる事を話してください。

ここまで話して、
お客さんが
「本当だ、このままにしてたら大変なことになるかも知れない。どうしよう😨」
そこまで思ってくれてから、いつもの売り込みの説明に入っていくと、いつもの話がずっと伝わる話に変わります。


今まで、

うちの包丁はいいよ!
よく切れるよ。
トマトもスパッと切れるよ。
これなら指を怪我する事無いよ。
今、切れない包丁使ってない?
そんなの使ってたら指を怪我するよ。
うちの包丁買いなよ。


今日から

今、切れない包丁使ってない?
そんなの使ってたら指を怪我するよ。
指を怪我したら大変だよ。
痛いし、病院へ行く時間いるし、病院代お金かかるし、何よりしばらく料理出来なくなって困るよ。
うちの包丁はいいよ!
よく切れるよ。
トマトもスパッと切れるよ。
これなら指を怪我する事無いよ。
うちの包丁買いなよ。

と、話す順番を変えるだけです。
今話している事を紙に書いてみる。
紙に書くだけで、伝わる話し方のヒントが見つかります。

お客さんへの説明が伝わらないなあと思っている方は一度試してみてください。

紙を広げて、ペンを持って。
いつものトークを思い出してみてください。

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