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3日で作る車模型「ハセガワ 1/24 いすゞ117クーペ」〜完成編〜【プラモデルのすゝめ】

先日購入した「ハセガワ 1/24 いすゞ117クーペ」を3日で完成させるという企画の後編です。

前半戦の組み立て編は↑をご覧ください。

プロローグ的な購入に関する内容は↑。

ということで、今回117クーペの完成目標をおさらいすると…
1. 2、3日で完成させれる工程。
2. でもフル塗装仕上げ。
3. 手が抜けるところはとことん抜く。
4. でも見映えには気を使う。

この4点を踏まえて、なんとなく完成までの構想を練りました。
・ボディのみスプレー仕上げ
・それ以外は筆塗りで補う
・デカールに全力投球
・メッキはフルで生かす

オール筆塗りで味のある仕上げ、でも良かったんですけど、117クーペのデザイン的に落とし所を見つけるのに時間がかかりそうな予感がしたので、ボディだけスプレー塗装で均一な塗装面を形成してあまり時間をかけない方法を選びました。

窓枠などの部分塗装を筆塗りにして、さらにマスキングの手間も省きます。スプレーによる均一な塗装面とのギャップは、無加工メッキパーツのカチっとした造形が視線誘導してくれてあまり気にならないのでは? と思ったわけです。

デカールも同様の効果ですね。ホント、デカールを使うとヨレヨレの筆塗り塗装も気にならないレベルで正常化してくれるので重宝します。

こういうネタバレをしてしまうと仕上がりのアラが完全にバレてしまうのですが…。

パケのカラーだと調色が必要なので、レトロ感のある既存カラーをチョイスしました。TS10のフレンチブルーだったかな?
…ヒケが結構やばい。塗装で多少は軽減するかと思ったけど全然でした。タミヤでもだっけ? ハセガワだから? なんて悪態をつきつつ、1200番のサフを厚めに吹いて1500とかで撫で回せば多少はマシかもしれませんよ。それがめんどうだからパーティングラインも削いだのに…誤算でした。
窓はスモークを吹いておきます。必ず裏面に吹きましょう。そういう決まりになっているので理由はよくわかりません。スモークは内装の仕上がりをごまかすためですけど、そもそも車って、外からクリアに中が見えたりしないじゃないですか。そういった意味でもスモーク仕上げは有りだと思っています
部分塗装がはみ出したら臆せずリタッチ。このあとの仕上げで気にならなくなります(多分)。それでも気になるならデジタルリタッチもしちゃいましょう!
ボディ塗装→クリアー塗装→部分塗装→メッキパーツ貼り付け→窓パーツ貼り付けの順。部分塗装前にクリアーをかけたのはツヤ感が一緒になっちゃうから。クリアーは伸びの良い水性タイプ。クリアーの層は薄いですけど、古いクルマなのでむしろマッチしているのでは? 
切り離した時に剥げたメッキ。突起物で目につきやすいので、リタッチしておきたいですね
ガンダムマーカーのメッキシルバーでリタッチしておけば違和感ゼロ。めちゃくちゃ便利! 窓枠をこれで色分けするつもりで買ったんですけど、ガンダムマーカーって、ほとんどの塗料を侵すので断念しました。塗装面の上にはガンダムマーカーは使えないのでくれぐれもご注意を
全然目立たなくなりました。普段こんなに寄ることもないですし、反射で形状のデコボコも分かりづらいのでOK
質感調整をします。今回はちょっと明るめの「ステインブラウン」をチョイス
汚れているであろうホイール内側に塗布。拭き取らず塗りっぱなしです。組み上がった跡にはほぼみえませんが、チラッとみえたときの保険のようなイメージです
足周りの汚しだけでなく、ネオクラシックカーならでは経年変化表現を追加してみることに。メッキのギラついた雰囲気を落ち着かせることができ、全体的に雰囲気を中和させることにも成功
内部もベチョベチョっと適当にウォッシングして質感調整。こちらも塗りっぱなし
グリルの塗り分け。本来はメッキを落とすところ、面倒ですし、こんな目立つところのメッキに手を付けたくなかったため、メッキの上から無理やりブラックを塗るパワープレイ。塗料は食いつかないので触ると取れる恐れがあります。でも触る部分でもないので問題なし
ボディをシャシーにはめます。窓を指で押して内側に落ちないように気をつけましょう。ちょっとはめづらい。
完成しました!
ちょっと維持が甘い、年式相応の117クーペといったところ
黒バックだと重厚感がでるのでオススメ
サイドビュー。117クーペの独特なフォルムを堪能せよ
タイヤを動かすと表情が変わるので、前輪が動くギミックってとても意味があるんです
内部の見え方、絶妙じゃないですか? ハンドルが目立つので、他の車模型を作る際にもハンドルの仕上げには力をいれましょう!

ということで、完成した117クーペ、いかがだったでしょうか。3日でサクっと作ったものと考慮してくださると幸いです。一日目にボディの塗装まで終わらせておくと、2日で完成させることもできると思います。

題材がネオクラシックカーというのが表現の幅を広げてくれて良いと思いました。
もう半世紀前の車ですから、新車の如くピカピカじゃなくても似合ってくれます。
なんならもっとボロボロにして、廃車スタイルに仕上げるの良いかもしません。

遊び方の要素が多いので、初の車模型に懐の深いネオクラシックカーはいかがでしょう?

総合的には作りやすい今どきのキットなので、安心して製作に励めると思いますよ!

後日番外編として、117クーペとともに失敗しないデカール貼りをお届けするので、こうご期待!!

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