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挑戦の日々

挑戦する決断をしてから5ヶ月が過ぎた。
この5ヶ月は中身が良いも悪いもパンパンに詰まったものだと感じる。
この充実した時間の中で感じたものを今回は話していく。

想像以上の敵「ブランク」

スパイクを履いてボールを蹴る仲間がいる、綺麗な人工芝のグラウンドがある、ガチな試合ができる。サッカーできることが楽しくて楽しくてしょうがなかった。

4月から関東リーグ2部所属のVONDS市原vertに縁あって加入した。合流後2週目からすべての試合で先発出場し、全国社会人サッカー選手権(通称、全社)の出場権を獲得した。


結果もついてきて楽しくはあったが1年間のブランクは想像以上に大きかった。
前職を退職前も合流に向けて自分でトレーニングは行っていたがチームでのトレーニングは全くの別物だった。

学生時代の動きをイメージするが体が全くついていかない。ボールを思ったところに蹴ることができない。状況に合わせた判断をすることができない。

フィジカル、試合勘など全ての面で絶望的な衰えを感じた。


とにかく早く体を戻したいという焦る気持ちがあった。
トレーニングにがむしゃらに取り組んだ。
今まで全くと言って良いほど考えたことがなかった食事にも目を向けて改善した。
体の使い方や睡眠など生活の様々なところに注意を払った。

朝ご飯を食べない。運動は会社の行き帰りの歩きだけ。夜更かしや晩酌。
社会人として一年間働いたことは様々な面においてアスリートとはかけ離れているということがわかった。

生活を見直してから、体重や体脂肪率の減少など目に見える数字にも徐々に改善が見られるようになった。それとともにパフォーマンスも向上しているように思う。


このような改善やプレーが評価され、関東リーグ前期終了とともに関東リーグ1部所属TOPチームへの移籍加入が決まった。
また国体の千葉県代表に選出され関東予選をフル出場し本国体出場を決めた。


結果だけ見れば順調な5ヶ月になったかもしれない。しかし、難しいことの方が多い5ヶ月だったと思う。
マイナスからのスタートではあったが少しずつプラスに近づいている。

収入源

今現在、サッカー選手としての給料はもらっていない。
チームの契約でもらっている選手もいるが大半の選手は働きながらプレーをしている。
僕も多くの選手たちと同じ様に、チームのスポンサーである老人ホームで働き収入を得ている。

Vertに所属していた4月から6月は平日の8時半〜17時半まで、TOPに移籍してからは平日の13時半〜19時半まで働いている。
6月までは週一回、16時半〜9時半の夜勤も入っていた。

介護職はこれまでには経験したことのない大変さがあり、初めはしんどい事もあった。しかし非常に良い経験だなと感じることが多くある。

正直、収入としては多くはない。むしろ厳しい。
去年一年と比べると収入面では天と地の差ほどある。
サッカーで挑戦することの厳しさを感じる。

しかし、この選択に全く後悔はない。
サッカーで挑戦していることに、厳しさ以上の充実感がある。


これから

現在チームはリーグ戦の真っ只中で終盤に差し掛かっている。
JFLへの挑戦権を賭けて負けられない戦いが続いている。

僕は出場機会をもらいプレーしているが、一つも落とせないというプレッシャーをひしひしと感じる。
この緊張感が楽しい。このヒリヒリ感が本気でサッカーすることの面白さだと思う。

あと数週間でリーグも終了する。
先のことは考えず、目の前の試合にだけ全力を注いでいく。

まだまだサッカーの灯は消えそうにない。

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