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映画『ティファニーで朝食を』を2020年に見て、政治的に適切な『ティファニーで朝食を』について考える

映画にせよ小説にせよ、誰もが知っているような名作を見たり読んだりしていないことが多い。

映画『ティファニーで朝食を』もそのひとつ。録画してそのままになっていたのを見つけ、土曜の午後に見てみた。

映画を見ていると飽きてしまうことが多いのだけれど、さすがヒットした映画だけあって、最後までそれなりに楽しく見た。ストーリーは、小悪魔?ジャジャ馬娘?(どちらも死語?)の他愛もないラブストーリーといったところか。1961年の映画なので、一種の紀行ものというか、大都会の生活ってこういう感じなのかと見た人も多かったのだろう(ある意味『東京ラブストーリー』などもこれ系?)。

映画を見終えたあと、レビューをいくつか読んだのだけれど、時代の変化が感じられる身も蓋もないものが多く、面白かった。

・猫を大切にして!
・アジア人蔑視をごりごりに感じる
・タバコを吸うマナーが悪すぎる。
・お店で万引き。
・ティファニー行って失礼なオーダー。

もうボロクソです。時代が変わると、このくらい感覚が変わるのだなと思いました。タバコに関していうなら、20世紀の映画の多くはアウトでしょうね。

映画のあらすじでは、ヒロインのホリーは高級娼婦らしいのだけれど、全然そうは見えなかった。自分は鈍いのかなと思ったら、小説の設定はそうなのだけれど、映画ではそう見えないというレビューもあった。小説も読んでみよう。いつになるかわからないけれど……

映画を見ていて、村上春樹っぽいシーンがけっこうあるなと思っていたら、村上訳も出てるんですね。

現在、政治的に適切な『ティファニーで朝食を』を制作したらどうなるのだろう。もしかしたら、もうあるのかもしれないですね。

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