2/9(院)

今日の通院は待ち待ち待ちの待ちだった。
患者が多い上に主治医も病棟の用事があったり急患対応で出て行ったりと慌ただしく、外来患者の番号は遅々として進まない。
自分も数年前にそれこそ急患としてここに連れられ、その後何ヶ月も病棟生活を送った身として、当然そっちを優先してくれと思う。
目安の時間を聞くことはあっても「いつまで待たせるんだ」なんて口が裂けても言えない。
だいたいの人は同じ境遇を経てからこの現在の待合室にいるはずで、待つことは好きではなくても慣れてはいると思う。
くつろげるように柔らかそうなクッションを持参したり、タブレットで動画をひたすら見たり、おしゃべりをしたりと思い思いに過ごしながら待っている。

かくいう自分も4年も病院に通い続けると、待つという行為にも型ができてきた。
通院日のリュックにはiPadと Switchと500mlのペットボトル水を詰め込む。
僅かな待ち時間にはスマホでにゃんこ大戦争。
ちょっと長めのときはiPadで本や漫画。
腰を据えて待つときはSwitchでダンガンロンパ。
合間合間に立ち上がって、ストレッチや散歩で血流を改善する。
最近は比較的元気で食欲もあり、お昼ごはんもコンビニで済ますことは勿体なくなってきて、近所のランチに出向いている。
病院周辺に公園やお店があること自体は地図アプリから情報として持ち合わせていたものの、それらをちょっとずつ開拓し体験化できていることが嬉しい。

通院日を有意義に過ごすコツとして、暇つぶしを上手にすることの他に、予定にゆとりを持つことを挙げたい。
「たぶん診察が昼までに終わるから、午後はスラムダンクを観に行こう」とか「あわよくば髪を切ろう」なんて考えていると、診察待ちでスケジュールが押した際に「うまく事が進んでいない」といらいらしてしまう。
物事がスムーズに進むことを前提としてはいけない。極端な話、予定なんて何も立てない方がいい。
診察が終わり自由の身になったときに初めて「さあ何しよう」と考える方が、結局一日を穏やかな気持ちで過ごせる。
予定を立ててもいいが緩く、早く解放されることを期待してもいいが淡く。

午前中に着いて18時解放。
さすがにこんなに長いのは久しぶりだけど、その後散髪は行った。
風呂上がりの髪が15秒で乾く。最高だ。
おやすみなさい。

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