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不登校から2年「息子を休ませたことは絶対にまちがっていない」と語る母の覚悟

 息子さんが小学1年生で不登校になったとき「今まで見たことのないわが子の姿に凍りついた」という、もみじさん(仮名)。「学校を休ませたことは、絶対にまちがっていなかった」と思えるまでの道のりを執筆いただきました。(リレー連載「私の子が不登校になって」第10回)※写真は息子さんの腕に乗るキリギリス

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 小学1年生の2学期、夏休み明けから息子の行きしぶりは始まりました。ある日を境に身体が硬直して玄関から動けなくなってしまったのです。動けない息子は、今までに見たことのない、こわばった表情をしていました。見たことのないわが子の姿を見た瞬間、私は息子を見ているようで、まったく見ていなかった自分にゾッとしました。笑顔の素敵な息子だったのに、ここまで追い詰めたのは私の責任でしかない。なんとか登校させようとしていた自分を猛省しました。

 それから学校を休ませることにはしましたが、私はなかなか家に居る息子をすんなりとは受けいれられませんでした。

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