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理解のあるフリをして、本当は「世間体を気にしていた」不登校の子を持つ母の本音とこれからの決意

 私は「正しい子育てをしているんだ」と思いたかったんです。息子さんの不登校当初をそうふり返る、キリンノツバサさん(仮名)。7年のときを経て、訪れた気持ちの変化と息子さんに願うことを執筆いただきました。(リレー連載「私の子が不登校になって」第9回)

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 わが家の不登校は、小1の夏休み明けに「今日から行かない」と息子が宣言したことから始まりました。始めのころは「学校へ行きたくないのなら無理しなくてもいいんじゃないか」と、私は理解のある母親になろうとしていました。私自身も摂食障害で高校時代にすこし不登校を経験していたので、息子を理解したいと思っていたんです。

 ですが今思い返すと「私は子どもを学校へ行かせることができない、ダメな母親なんだ」、「私の子育てはまちがっていたんだ」と心の底では世間体を気にしていました。

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