感想「ElecHead」
プレイ時間:3.8時間 実績:13/13
"接触箇所から電気が通る"アイデア1本で練り込まれたアクションパズル
序盤こそ徐々にアクションを明かすスタイルを取っているものの、最後まで基本ルールを変えずに通し切った作品。そこそこ自由に動き回れるもののアクション<パズルと言った印象でステージ毎にじっくり解法を考える必要がある。アクション面も程好い難易度なためパズル好きな人にはオススメ。
気づいた点・気になった点
*まだ出たばかりの作品なのでプレイに関するネタバレは伏せて記載する。
パズル主体の作品であるがゲーム冒頭に短めのムービーなどで作品の世界観がどういうものかを提示している。演出自体はゲームプレイに対して控えめだが、作品世界の奥深さや想像の余地を生むには十分に思えた。記号的なパズルゲームと一線を画しているのはこの点。
引き算で作られた画面構成。色調を押さえ統一することで視認性も高く、ミニマムな画面を実現している。このタイプの色調を採用している作品は他にも存在するが、手軽にカラーバリエーションを変えて楽しめるのが良い。
後書き
色々な方が絶賛していたのもあって遊んでみました。1つのルールでまとめ切った作品としてはこの上なく完成度が高いです。余計なものが一切無い。
それとゲーム開発経験がある人ほどこのゲームが凄さが増幅する気はします。
①1つのアイデアでゲームデザインを完結させている
②そのアイデアのルールを保ったまま最後まで作り切った
③尚且つグラフィック音楽共にレベルが高い
アマチュアであってもプロであっても最初のアイデアからブレて、ゲームのプレイ体験が変わってしまうのはよくある事です。なので最後までプレイ体験が変わらない(作者の想定からずれない)というのはそれだけで凄いことですし、何ならゲーム作品を作る上で一番難しいことだと思います。