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脳幹網様体とは

・ 脳幹網様体は、脳幹内を縦断する灰白質と白質が網状に入り混じった組織です(中脳、橋、延髄にまたがって存在しています)。
 脳幹網様体は、網様体のある場所によって、中脳網様体、橋網様体、延髄網様体に分けられます。

脳幹網様体

      解剖学講義(改訂2版)伊藤隆著 南山堂 より引用・改変

・ 脳幹網様体では「灰白質と白質が網状に入り混じっている」と書きましたが、言い換えれば「神経線維の間に神経細胞が散在し、網状になっている」ともいえます。

・ 脳幹網様体は視床の内側部につながっており、非特殊投射系(上行性網様体賦活系)を形成しています。

・ 脳幹網様体は、「覚醒」に関係があるとされています。「覚醒」とは、目が覚めていて意識のある状態のことです。
 逆に脳幹網様体の活動が抑えられると、意識がなくなり、睡眠や昏睡がおこります。

・ 最期に初歩的なことですが「毛様体」とは異なるので注意して下さい。「毛様体」は、眼にある組織の一つです。間違えないようにしましょう。


【参考図書】

・ 最新 医学大事典(第3版) 医歯薬出版株式会社

・ 解剖学講義(改訂2版)伊藤隆著 南山堂

・ 生理学 第3版 東洋療法学校協会編 内田さえ他著 医歯薬出版株式会社

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